米テキサス州オースティンで毎年3月に開催される、テクノロジーとポップカルチャーが融合するフェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」の主催団体は8月18日、ポッドキャスト・フェスティバルを新設すると発表した。
これにより、ポッドキャストは、映画・テレビ、音楽、コメディ、イノベーションと並び、SXSW体験の中核を成す要素となる。
SXSW 2027は3月15〜21日までの開催で、このうちポッドキャスト・フェスティバルは17〜20日まで行われる。SXSWのバッジ保有者なら誰でも参加でき、ライブ収録や業界関係者によるトークセッションが行われる予定だ。
プログラミング担当シニアバイスプレジデントのグレッグ・ローゼンバウム氏は、2027年に向けて「オースティンのダウンタウン全域により目的意識の高い拠点を作り、ポッドキャストのような成長著しいコミュニティにより大きな場を提供するとともに、参加者が自分にとって重要なアイデア、人、機会をより見つけやすくしていく」と意気込みを語っている。
公式セッションや既存フェスティバルへの応募数は、現時点で前年を50%上回るペースで推移している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「米オースティンのSXSWが、2027年から「ポッドキャスト・フェスティバル」を新設する。象徴的な昇格である。SXSWといえば、映画、音楽、テクノロジーの見本市として、TwitterやAirbnbを世に出した文化の震源地だ。そこでポッドキャストが、映画・テレビ、音楽、コメディと並ぶ「中核」に据えられた。一つの話芸ジャンルが、産業として一人前と認められた成人式と言っていい。実は日本のわれわれも、この潮流に気づかぬうちに巻き込まれている。YouTubeで観る対談番組や芸人の雑談チャンネル——あれらは世界の文脈では「ビデオポッドキャスト(Vodcast)」であり、米国でポッドキャストの主流はすでに映像付きだ。日本人は「ポッドキャストは聴かない」と言いながら、その動画版を毎晩観ている。名前が違うだけで、中身は同じブームの中にいるのだ。SXSWの新フェスは、その世界的な奔流の公認式といえそうだ。」














