米テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2026で、3月13〜14日にかけて、スタートアップの登竜門として知られる「SXSWピッチ」が行われた。今年で18回目となる同イベントでは、600件以上の応募から厳正な審査を経て選ばれた45社のファイナリストが、投資家や業界関係者らの前でアイデアを披露した。

全9カテゴリのうち、エンターテインメント・メディア・スポーツ・クリエイターコンテンツ部門では、ファイナリスト5社の中から、触覚スポーツ中継サービスを手がける米国のOneCourtが優勝を手にした。

SXSWピッチには2009年以来、計732社が参加。その8割超の企業により、総額220億ドル(約3兆5,000億円)以上の資金調達に成功している。この647社のうち、22%がグーグル、アップル、メタ・プラットフォームズなど世界的な大手企業に買収されており、過去に同ステージに登壇した企業には、Klout、ICON、Hipmunk、Wildfire、Tubemogul、Siri、Foodspotting、Tangoなどがある。
SXSWピッチ 2026 ファイナリスト
(エンターテインメント・メディア・スポーツ・クリエイターコンテンツ部門)
- OneCourt(米国、シアトル) ※優勝
視覚障害のあるファンがエンターテインメントをより身近に楽しめるよう、触覚スポーツ中継を開発。特許出願中の同社ハプティック(触覚伝達)タブレットで、ライブスポーツデータを振動に変換することで、指先で試合を観戦することができる。 - Moozz(スイス、デューベンドルフ)
責任あるAIを活用し、アーティストの歌声や感情、権利を損なうことなく楽曲を新たな言語へ翻訳する音楽ローカライゼーション・プラットフォーム。アーティスト、レーベル、権利保有者が、再録音やクリエイティブな妥協をすることなく、世界中の聴衆にリーチし、新たな収益源を開拓できるよう支援する。 - PHONT(ドイツ、フランクフルト)
ストリーミングサービスやクリエイター向けに、単に「何が話されているか」だけでなく、「どのような感情が込められているか」まで伝える、表現力豊かで情感あふれる字幕サービスを展開。 - Theo: Prayer & Meditation(米国、マイアミ)
祈りとメディテーション(瞑想)のための家族向けアプリ。聖書に基づいた物語やガイド付きのお祈りを通じて、日々の生活の中での安らぎや、親子で静かなひとときを過ごせるようサポートする。 - Zoolife(カナダ、トロント)
動物園のライブカメラを通じて、100種以上の動物を間近で24時間365日楽しめるオンラインサービス。カメラを操作してズームしたり、飼育員とのトークセッションに参加したりすることなどもできる。














