米テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2026で3月18日、文化・音楽・テクノロジー・イノベーションが融合した、新たなデスティネーション・マーケティング(観光客の誘致戦略)に関するセッション「City In Motion: How Wearable Tech Drives Tourism & Culture」が開催。米ウィスコンシン州ミルウォーキー市観光局と、地元スニーカーブティック、世界最大の音楽フェスティバル「サマーフェスト」、アディダスの4者が協力して製作した、オリジナルのNFC(近距離無線通信技術)チップ搭載スニーカーがお披露目された。観光局や音楽フェスとのこうした協業は、アディダスとしても初の試みとなる。
同セッションには、アディダスのタマラ・グリフィン氏(北米部門フットウェア担当)とミルウォーキー市観光局のジョシュ・アルブレヒトCMO、現地スニーカーブティック「SNEEXS」のオーナーであるエリック・シェイク・ジェームズ氏、音楽フェス「サマーフェスト」のジャレッド・ウッズ氏(マーケティング担当シニアディレクター)の4人が登壇した。

このコラボシューズは、付属するNFCチップをスキャンすると、専用ウェブサイトが開き、6月に開催されるサマーフェストの1日入場券をアンロック可能。会場内プライベートパーティーや、アップグレード、チケットオプションといったサマーフェストで使える特典のほか、街中での集まりや交流会、特別なフードイベント、Tシャツのプレゼントなど、一年を通してさまざまな体験がアンロックできるというものだ。特典の全容は、靴を購入した人にだけ分かる仕様となっている。デザインにも、ミルウォーキー市の文化や歴史が凝縮されている。

同市では、単なる「モノ」や単一の観光名所を売り込むのではなく、ライフスタイルそのものをマーケティングに活用。「旅とは体験そのものだから、体験を解き放つ仕組みが必要」との構想から、サマーフェストへのアクセス権などが得られる仕組みにしたという。このテクノロジーを活用した体験重視のシューズというアイテムを通じて、人々を街へと誘い、街を体験させ、さらにそのシューズを使って新たな体験を切り拓いてもらうことが、この取り組みの最も素晴らしいことの一つだと自信を示した。

コラボシューズ「Adidas Samba Viewfinder」は、4月11日にSneex店舗とオンラインサイトで販売開始となった。














