Netflixは5月12日、過去10年間にオリジナル番組、映画、およびサードパーティからのライセンス取得に1,350億ドル(約21兆3,100億円)を投じたと明らかにした。これにより、世界経済に総額3,250億ドル以上を貢献したと述べている。

1,350億ドルという数字には米国での支出も含まれているが、Netflixは米国外進出10周年を特に強調したい考えだ。テッド・サランドス共同CEOは「他のエンターテインメント企業が後退する中、私たちはさらに踏み込んでいく。毎年数百億ドルをコンテンツに投じ、スペインからニュージャージーに至るまで制作施設に投資し、研修プログラムを通じてエンターテインメント業界を成長させていく」と述べた。

Netflixでの総視聴時間における非英語コンテンツの割合は、10年前の10%未満から3分の1へと拡大。総視聴時間の7割は、他国の作品を視聴するユーザーによるものだ。自社の映画やシリーズ作品は36言語で吹き替えられ、33言語で字幕が提供されている。

オリジナル番組や映画は、50カ国以上の4,500を超える都市や町で制作。同社は世界中で制作会社2,000社以上と提携した。公共放送局を含む3,000社以上から映画やシリーズの配信権を取得しており、これらのコンテンツは全タイトルの約75%を占めている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Netflixが過去10年間の投資総額1,350億ドル(約21兆3,100億円)、世界経済への貢献3,250億ドル以上を発表した。

注目したいのは、その投資が「米国の制作スタジオ集約型モデル」ではなく「50カ国以上の4,500を超える都市や町で制作」「世界中の制作会社2,000社以上と提携」というグローバル分散型制作インフラ構築に向かっている点だ。

テッド・サランドス共同CEOは「他のエンターテインメント企業が後退する中、私たちはさらに踏み込んでいく。スペインからニュージャージーに至るまで制作施設に投資し、研修プログラムを通じてエンターテインメント業界を成長させていく」と述べた。

配信プラットフォームが「コンテンツを買う側」から「世界中の制作産業を支える基幹インフラ」へと役割を変容させている構造が浮かび上がる。日本のアニメ業界も、Netflixのこの分散型インフラの一部として国際展開の機会を得ている。」