TikTok Liveは、同社が主催する世界的なライブ音楽コンテスト「Music on Stage」と連動した新たな提携を発表した。新進アーティストに、9月25〜27日にニューヨークで開催される主要音楽フェス「All Things Go Music Festival」の出演枠を提供する。

米国のグランプリ受賞者は「All Things Go NYC」で、ザラ・ラーソン、ローラ・ヤング、カーリー・レイ・ジェプセンら音楽界を代表するアーティストたちと共にステージに立つことになる。

コンテスト参加者は8月を通じてTikTok上でライブバトルを繰り広げ、8月28日にライブ配信される地域決勝への出場権を争う。決勝戦には、LPXのパフォーマーであり、MS MRでの活動でも知られるリジー・プラピンガーが、ゲスト審査員として登場。彼女はネオンゴールド・レコード共同創設者で、同フェスのアドバイザーも務めている。

「Music on Stage」と提携したフェスには「Breakaway Carolina Festival」なども含まれる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「視点を変えて、フェス側の得を考えたい。All Things Goのような人気フェスが、TikTokのコンテスト勝者に枠を開けるのはなぜか。答えは客層だろう。世界のフェスは常連客の高齢化と、若い観客の取り込みという課題を抱える。TikTokの新星は、自らの若いファンダムを連れてくる。その視聴者にとって、推しの晴れ舞台は現地へ行く理由になり、フェス自体との出会いにもなる。ネオンゴールド・レコードの共同創設者がフェスの顧問と審査員を兼ねる座組も象徴的で、発掘・レーベル・興行が一つの動線に束ねられている。日本のフェスも、TikTokやYouTube発の人気者を組み込む編成が当たり前になってきたが、選考の段階からSNSと組む今回の形は一歩先を行く。SNSは宣伝の道具から、出演者と観客を同時に供給する「フェスの共同企画者」へ。ライブ産業とプラットフォームの相互依存は、また一段深まっている。」