<p>ウォルト・ディズニーは8月5日、2026年9月期第3四半期(4〜6月)の売上高が前年同期比7%増の252億4,800万ドル(約4兆1,421億円)になったと発表した。映画『トイ・ストーリー5』の大ヒットやテーマパーク来場者数の増加が寄与。ストリーミング事業は利益が倍増した。</p>
<p>エンターテインメントSVOD(定額制動画配信サービス)事業は、売上高が11%増の55億3,200万ドル。このうちサブスクリプションは47億1,500万ドルと15%伸び、広告は3%増加した。営業利益は7億1,200万ドルと216%伸びた。</p>
<p>エンターテインメント部門全体の売上高は6%増の113億4,500万ドル、営業利益は64%増の16億8,000万ドル。サブスクおよびアフィリエイト収入が12%伸びた半面、広告収入は1%、コンテンツ販売は6%それぞれ縮小した。</p>
<p>スポーツ部門の売り上げは4%増の45億ドル、エクスペリエンス部門は10%増の99億6,800万ドルだった。</p>
<p>全体の営業利益は55億5,500万ドルと21%拡大した。</p>
<p>ジョシュ・ダマロCEOはストリーミング戦略を改めて強調。この分野は収益をもたらすだけでなく、同社の強みをさらに活かすことにもつながると訴え、広告付き無料チャンネルの立ち上げを検討していると明かした。同社はまた、Disney+を「包括的な会員エコシステム」へと変革する計画をほのめかし、その構想の第一弾は来年初頭に展開される予定という。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「ディズニー決算で目を引くのは、配信事業の営業利益が前年から2倍超(前年比216%)に跳ねたことだ。数年前を思い返せば、隔世の感がある。
Disney+は2019年の開始以来、加入者獲得を優先して巨額の赤字を掘り続け、「配信は金食い虫」の代名詞だった。それが値上げと広告プラン、コスト見直しを経て黒字化し、いまや利益成長の主役である。
全社でも『トイ・ストーリー5』の大ヒットとパーク好調で営業利益21%増と、絶好調の四半期だった。注目すべきは、ダマロCEOがこの果実を守りに使わず、攻めに回す姿勢を鮮明にしていることだ。韓国ドラマなど国際オリジナルへの投資、AIによるおすすめの刷新、そして広告付き無料チャンネルの検討。
配信ビジネスは「加入者を買う」時代から「利益で次を仕込む」時代へと進んでいるようだ。」</p>