<p>ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は8月6日、2026年第2四半期(4〜6月)の売上高が87億1700万ドル(約1兆3,756億円)となり、前年同期比11%減少したと発表した。市場予想(92億1,000万ドル)を下回った。</p>
<p>スタジオ部門が『スーパーガール』『ザ・ブライド』の不振と高水準だった1年前からの反動で大きく落ち込んだ半面、ストリーミング部門の売上高が四半期ベースで初めて30億ドルの大台を突破した。</p>
<p>売上高を部門別に見ると、ストリーミング部門は10%増の30億7,900万ドル。HBO Max加入者の約40%が広告付きプランを利用しており、1年前から11%拡大した。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益、特別損益除く)は5億1,200万ドルと75%伸びている。</p>
<p>スタジオ部門の売上高は39%減の23億2,800万ドル、グローバル・リニア・ネットワーク部門は17%減の39億9,100万ドルだった。</p>
<p>全体の純利益は1億4,900万ドルと91%縮小した。</p>
<p>同社とパラマウント・スカイダンスとの合併計画は、複数の独占禁止法違反訴訟に直面しており、現在一時停止状態にある。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「この決算の背景には、宙に浮いた大型再編がある。WBDとパラマウント・スカイダンスの合併計画は、複数の独占禁止法訴訟に直面し、現在一時停止中だ。ハリウッドの地図を塗り替えるはずの一手が足踏みするなか、会社は単独での成績表を突きつけられた格好である。
中身は明暗くっきりで、映画とテレビ局は沈み、純利益も91%縮小した一方、ストリーミングは初の四半期30億ドル超え、利益75%増と力強い。皮肉にも、この「配信だけは育っている」という事実こそが、合併協議の力学を左右するだろう。相手にとっての魅力も、独立を保つ場合の生命線も、結局はHBO Maxの成長力にかかっているからだ。
配信で勝ち残るには規模がいる——その信念が業界再編を駆動してきたが、規模の統合は規制の壁に阻まれつつある。再編の踊り場で各社が問われるのは、結局のところ単独で稼ぐ地力かもしれない。」</p>