YouTubeは5月13日、広告主向けの新機能を発表。新たなマストヘッド広告(トップページの最上部に表示される広告)導入により、マーケターはYouTubeの最も目立つ掲載枠で、メインのクリエイティブに加え、追加のコンテンツを厳選して掲載できるようになる。

ブランドに合わせてテーマ別のコンテンツパッケージを動的にキュレーションし、大規模に展開できるAI広告製品「カスタム・スポンサーシップ」も市場投入する。

YouTubeはコネクテッドTV(CTV)広告の強化にも力を入れており、新たに「Google Payで購入」システムを組み込むことで、CTV画面上で直接商品を購入できるようになった。同機能は、2026年第1四半期(1〜3月)のCTV広告のコンバージョンが前年同期比200%増加したことを受けて導入された。

これに関連して、「アフィリエイト・パートナーシップ・ブースト」を開始。商品を紹介し、その商品へのリンクを掲載したクリエイター制作の動画に対し、露出を増やすことで、「YouTubeショッピングの手数料によるアフィリエイト売上とクリエイターの収益をさらに拡大する」ことを目的としている。

同社によると、YouTubeでクリエイターが商品について紹介すると、視聴者がそのブランドを検索する確率は13倍、購入する確率は5倍になる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「クリエイターが動画で商品を紹介すると、視聴者がそのブランドを検索する確率は13倍、購入する確率は5倍──YouTubeが今回公表したこの数字は、クリエイターが「ブランドと買い手をつなぐ橋渡し役」として最も効く存在になっていることを裏付けている。

米国では2026年1月時点で、YouTubeがニールセン調査の「テレビ視聴シェア」11か月連続トップ(12.5%)を保ち、ディズニーやネットフリックスを上回っている。テレビ画面の主役は、もはや従来のテレビ局ではない。

今回追加された「アフィリエイト・パートナーシップ・ブースト」は商品リンク付き動画の露出を増やす仕組み、AI広告「カスタム・スポンサーシップ」はブランドのテーマに合わせて動画を自動で組み立てる機能だ。

広告枠から、テレビでの直接購入、クリエイター収益の後押しまで、「観る・気になる・買う」をひとつの場でつなげる準備が整ってきた。クリエイター経済の主戦場は、フォロワー数の競争から「稼げる仕組みのある場所選び」へと移っていく。」