<p>YouTubeは、少数のユーザーを対象に、新たな動画アイデア創出ツールのテストを行っている。画期的なのは、成功した動画の「外れ値の乗数」と、自身の視聴者がどの動画やクリエイターを視聴しているかを表示する機能を備えていることだ。米国のオンラインエンターテインメント専門メディア「Tubefilter」が伝えた。</p>
<p>MrBeast、ストークス・ツインズ、アラン・チキン・チョウなど、チャンネル登録者数1億人超えのYouTuberたちのリテンション・ディレクターを務めているマリオ・ヨース氏は「(自身があまり有用だと感じていない)既存の『インスピレーション』タブと変わらないように見えるが、全く異なるものだ」と評価している。</p>
<p>YouTube Studio内に新設された「リサーチ」タブをクリックすると、YouTube上の他のクリエイターによる動画のコレクションが、チャンネル登録者数、動画の公開日、再生回数、「外れ値の乗数」といったデータとともに表示される。</p>
<p>外れ値の乗数は、公開期間を絞り込むことで、台頭しつつあるトレンドなどを把握できる可能性がある。また、ヨース氏が「YouTubeが他のどのツールよりも優れている点」と評価する「私の視聴者が視聴した動画」のフィルターと組み合わせることで「外れ値となるデータを見つけ出し、視聴者が実際に何を見ているのかを理解できる」という。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「新ツールで専門家が最も高く評価したのは、「私の視聴者が視聴した動画」というフィルターだ。自分のチャンネルの視聴者が、他のどんな動画を観ているのかが見える。これは作り手が長年、喉から手が出るほど欲しかった情報である。
視聴者は一日の大半を「よその動画」で過ごしており、その姿はこれまでほぼ見えなかったからだ。真価は「外れ値の乗数」との掛け合わせにある。
巨大チャンネルの高再生動画を眺めても、規模が違いすぎて参考にならない。そうではなく、小〜中規模のチャンネルで平常時の5〜10倍以上跳ねた動画を、自分の視聴者が観ているリストの中から特定する。
すると「自分の視聴者層が求めていて、かつアルゴリズム上いま需要が急増している企画やタイトルの型」を、再現性高く抽出できるのだ。
勘と手探りだった企画会議に、データの地図が配られる。作り手の競争は、また一段と頭脳戦になっていくだろう。」</p>














