「カンヌ国際映画祭」のビジネス拠点として機能する世界最大の国際映画マーケット「マルシェ・デュ・フィルム」は、2026年の「カントリー・オブ・オナー(名誉国)」に選出された日本のプログラム全容を発表した。マルシェ・デュ・フィルムは第79回カンヌ国際映画祭の会期中、5月12日から20日にかけて開催される。経済産業省(METI)および日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援のもと、映画・コンテンツ・知的財産(IP)分野での共同製作を見据えたミーティング、上映、業界交流などを展開する。

日本のカントリー・オブ・オナーの主要企画として、3つの新企画が実施される。「Japan IP Market」(5月15日〜17日)はTIFFCOMとの共催による3日間の企画で、映画・マンガ・グラフィック・ノベル原作の日本IPを取り上げ、双胴船「アート・エクスプローラ号」を会場にピッチセッションと1 on 1のビジネスミーティングを行う。参加企業はアミューズクリエイティブスタジオ、KADOKAWA、日本文芸社、日本アニメーション、松竹、主婦と生活社、東映の7社。

「Japan Screening Day」(5月16日)では今村昌平監督「黒い雨」、市川崑監督「おとうと」、今村昌平監督「うなぎ」、小林正樹監督「怪談」の4作品を上映する。「France–Japan Co-Production Meetings」(5月14日)ではフランス国立映画映像センター(CNC)との連携により、日本人プロデューサー11名とフランス人プロデューサーの個別ミーティングを行う。

「カンヌ国際映画祭」の公式セレクションには日本映画5作品が選出されている。コンペティション部門に濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」、是枝裕和監督「箱の中の羊」、深田晃司監督「ナギダイアリー」の3作品、「ある視点」部門に岨手由貴子監督「すべて真夜中の恋人たち」、カンヌ・プレミア部門に黒沢清監督「黒牢城」が選ばれた。また「カンヌ・クラシックス」部門では黒澤明監督「姿三四郎」(1943年)のデジタル4Kリマスター版の特別上映が行われる。