10月16日に劇場公開予定のハリウッド実写映画『ストリートファイター/ザ・ ムービー』から、YouTubeで「遊べる」予告映像が登場した。

同映画の製作を手がけるレジェンダリー・ピクチャーズ(『GODZILLA ゴジラ』)の公式YouTubeアカウントで、ゲームハブ「YouTube Playables」を通じて、ゲーム『ストリートファイター:コンボチャレンジ』がリリースとなった。「同プラットフォームを通じてプレイ可能になった初のフルバージョンの映画予告編」だとしている。

このコンボチャレンジは、視聴者が単に予告編を観るだけでなく、アーケードゲーム風の画面の中にフルバージョンの予告編が流れ、戦闘シーンに合わせてボタンを押してコンボを決める。格闘ゲームというよりリズムゲームに近く、最後にはスコアも表示される。ゲーマーにとって魅力的なコンテンツであると同時に、注意力の持続時間が短いという問題に対する巧妙な解決策としても注目に値するプロモーションだ。

『ストリートファイター/ザ・ ムービー』は、同IPの生みの親であるカプコン総監修のもと、レジェンダリーが製作、パラマウント・ピクチャーズが全世界配給を手がける。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「映画『ストリートファイター』の予告編が、YouTubeで「遊べる」形になって登場した。ゲームハブ機能のYouTube Playablesを使い、アーケード風の画面に流れる予告映像に合わせてボタンを押し、コンボを決めてスコアを競う。同機能を通じた「フル予告編のゲーム化」は初だという。この仕掛けの巧さは、予告編の宿命への回答にある。スキップされ、倍速で流され、途中で閉じられる。受け身の映像広告は、注意力の短さとの戦いに疲弊してきた。だが操作を求められた瞬間、視聴者は当事者になる。ボタンを押すために画面を見つめ、スコアのために最後まで付き合う。2分強の予告を、集中して完走させる装置としてこれほど理に適った形は少ない。しかも題材は格闘ゲームの金字塔で、「遊ばせる」ことがIPの本質の予告にもなっている。観せる宣伝から、遊ばせる宣伝へ。注意力の争奪戦は、新しい章に入りつつあるようだ。」