U-NEXTは8月31日、NBCユニバーサルと日本における包括的な戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
U-NEXTのプラットフォーム上でNBCユニバーサルのグローバル・ストリーミングブランド「Universal+」を日本で独占展開するほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)との共同プロジェクト、日本コンテンツのグローバル展開を進める。
USJ連動企画では、音楽ライブ・イベントの共同開発、U-NEXTの加入者向け限定体験や特典の提供、同パークを題材とした映像コンテンツの企画・制作について検討。また、NBCユニバーサル傘下の「Peacock」(米国)「Universal+」(中南米)を通じて、日本のドラマ、アニメ、映画、U-Nextオリジナル作品を配信することで海外展開を推進する。
エンターテインメント業界が、従来の放送、映画、ストリーミングといった個別の分野から、プラットフォームを横断するIPを中心としたモデルへと移行する中、両社は日本で新しいエンターテイメントモデルの構築を目指す方針。
NBCユニバーサルは「アジア太平洋地域で初となるフルラインナップでの『Universal+』の立ち上げとなり、弊社事業にとって、日本市場が極めて重要な市場であることを改めて示すもの」だと強調した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「日本のコンテンツ産業の視点では、この提携の第三の柱が最も重い。日本のドラマ、アニメ、映画、U-NEXTオリジナル作品を、米国のPeacock、中南米のUniversal+で配信していくという約束である。日本の作品の海外展開は、アニメこそCrunchyrollやNetflixの太い動線を得たが、実写ドラマや映画の輸出路はまだ細い。そこに、ハリウッド大手の配信網という新しい水路が引かれる。しかもU-NEXTは、国内のテレビ局・映画会社・アニメスタジオと長年の関係を持つ調達力が強みで、いわば「日本コンテンツの商社」として窓口に立てる。韓国がNetflixを踏み台に世界市場を制した先例を思えば、動線の複線化は日本の悲願だった。もちろん、具体的な作品や条件はこれからで、実際にどれだけの本数が流れるかが試金石になる。ただ、USJ25周年の祝祭と併走しながら、太平洋の両方向にコンテンツが流れる設計図が引かれた意味は小さくない。日本発の物語の、新しい玄関になりうる提携である。」














