グーグルは、ディズニーやユニバーサル、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)などの映画スタジオに対し、自社のAIツール向けにキャラクターや映画のライセンス供与を打診しているようだ。複数の情報筋の話を元に、ロサンゼルス・タイムズ紙が8月31日伝えた。
情報筋によると、AIを巡る問題の複雑さや、ハリウッドのタレントや労働組合がどのように反応するかというデリケートな問題もあるため、現時点ではまだ合意には至っていない。
こうしたやり取りは、双方にとってどれほど大きな利害が絡んでいるかを浮き彫りにしている。グーグルはAI分野において、競合他社からの激しい競争に直面。一方、映画・テレビ制作スタジオ側も、コスト削減や映画・テレビ制作におけるAI活用を模索する中、自社の知的財産の不正利用を防ぐ必要にも迫られている。
また、YouTubeはタレントエージェンシーやスタジオに対し、著作権侵害のAI生成コンテンツ特定に、自社の肖像検出技術を利用するよう交渉しているが、一部のスタジオは、グーグルが提示している条件を理由に、慎重な姿勢を示しているという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「グーグルが、ディズニーやユニバーサル、WBDに対し、自社AIツール向けにキャラクターや映画のライセンス供与を打診していると、ロサンゼルス・タイムズが報じた。合意にはまだ至っていないという。この動き、単独では読み切れない。生成AI各社はいま、「正規のキャラクターを使えるAI」の座を競っている。動画AIの世界では、人気キャラクターの無断生成が訴訟や差止請求を招いてきた一方、権利者と組んでファンが公式に遊べる場を作る流れも生まれている。ディズニーがかつてOpenAIのSoraと試みた提携は頓挫したが、構想自体は消えていない。グーグルの打診は、その空席を狙う一手と映る。スタジオ側にも、制作コスト削減へのAI活用と、無断利用の抑止という二つの動機がある。障壁は、俳優や労働組合との関係、そして条件面だと報じられる。キャラクターがAIの中で「正規に」動く日が来るのか。交渉の行方は、IP大国日本にも波及する話である。」














