ソニー・クリエイティブプロダクツが、世界を舞台に革新的な視覚体験を提供するクリエイティブプロダクション、d’strict(ディストリクト/ソウル特別市江南区)の企画・共催する体験型展示イベント『Sanrio characters Exhibition Hotel Floria Tokyo(ホテルフローリア トーキョー)』を2026年7月15日から2027年5月31日の間、東急歌舞伎町タワーにて開催中だ。

日本の企業であるサンリオキャラクターとのイベントをソウルのクリエイティブプロダクションが手掛け、日本に上陸。いわば逆輸入とも言える、このイベントは、いったいどんなところが見どころなのか。紹介する。

フォトジェニックな没入空間を大規模に

本展は、サンリオのキャラクターたちが考えた「夢のホテル」をテーマにした、新しいホテルルームツアーの擬似体験を提供するイベント。

本物のホテルのように、チェックインをしてルームキーを受け取ると、d’strictが手掛けるシックなデザインと、サンリオキャラクターズの“かわいい”世界観を詰め込んだフォトジェニックな没入空間が登場する、独自の物語性と、来場者自身がキャラクターと共に特別な瞬間を作り上げるインタラクティブな仕掛けにより、すべての瞬間が想い出となるという展覧会です。

ストーリー性が韓国で伝わっていることの驚き

まず、会場に行って感じたのは、サンリオキャラクターたちの性格がしっかりと表現されているということだ。

© 2026 SANRIO CO., LTD. (APPROVAL NO. P180519-3) ハローキティルーム

例えば、キティの部屋はバラとピアノのメロディーにインスパイアされたロマンチックな部屋に。これはキティの夢がピアニストであること、趣味がピアノを弾くこと、そして、好きな食べ物がママが作ったアップルパイであったり、キティのアイコンとなるものがりんごであることなど、とにかくキティらしさが存分に現れている印象。

ただ単にかわいいだけではなく、このコンセプトがいかに解釈の一致であるかということがファンから見れば一目瞭然なのだ。

しかし、驚くべきはこれの主催がキャラクターを理解し尽くしているサンリオではなく、韓国の企業であるということ。

たしかに韓国でも、年々、コスメブランドとのコラボは増加しており、実際に韓国を街歩きしても、サンリオキャラクターにまつわるスポットなどは多い。

さらに、今年行われたサンリオキャラクター大賞2026で、首位を獲得したのは今年が周年、アニバーサリーイヤーのポムポムプリン。日本のファンのみならず、海外のファンもストーリー性をしっかりと把握しているのか、という印象を受けた。

今回のイベントを見て、日本のIPを代表するサンリオキャラクターは、今や「かわいい!」だけで広まっているのではないと確信を得た。そこから派生したストーリー性、ここのキャラクターの性格も広まりつつあるからこそ成り立っているイベントが『Sanrio characters Exhibition Hotel Floria Tokyo(ホテルフローリア トーキョー)』なのであろう。

長期間の開催は吉と出るか……?

このイベントにおいて、もう1つ印象的なのは会期が2026年7月15日〜2027年5月31日と非常に長いということだ。

これまでのサンリオのイベントを思い起こすと、現在開催中のサンリオのキャラクター新ユニット「チアリステイルズ」初の体験型イベントは、同じくフォトジェニックをテーマにしたイベントではあるが、会期は2026年8月11日〜8月23日。通常、サンリオに限らず、こういった体験型イベントは2週間から1ヶ月、わりと高スパンで変わっていくというイメージがある。

逆に、長期間開催するものに関しては、会期中に季節のイベントを織り交ぜるなどする感覚。しかし、今のところ、そのような発表はされていない。この1年間の間にどのようにリピーターを呼ぶのか、はたまた「長期間やっているからいつでもいい」と思わせずに、来場者を呼ぶのか、引き続きウォッチしていきたい。