ウォルト・ディズニーは、ストリーミング事業から撤退すると、株価が40%上昇する可能性があるーー。米金融機関ウェルズ・ファーゴのアナリストであるスティーブン・カホール氏がこうした見方を示した。米経済誌フォーブスなどが伝えた。

ディズニーの株価は、過去5年間にわたり横ばい状態が続いている。カホール氏の見解が発表されると、寄り付き早々1.75%上昇した。

カホール氏は、ディズニーが「制作と配給という従来のビジネスモデル」に戻れば、同社の株価を40%押し上げることができ、経営陣が知的財産(IP)の創出と管理、収益性の高い体験型ビジネスに注力できるようになると示唆した。

ソニーがNetflixとの長編映画の世界的なPay-1ライセンス契約(劇場公開終了すぐの独占配信契約)で年間10億ドルを得ているとしたら、ディズニーは40億ドル近くを稼げる可能性があると指摘。Pay-2ライセンス契約(Pay-1終了後の配信契約)や作品ライブラリを考慮すると、ライセンス収入は150億ドルに達する可能性があるという。

ディズニーはストリーミング市場でほぼ確固たる地位を築いているが、競争圧力は今後も増すばかりであるため、同社コンテンツはストリーミング配信よりもライセンス商品としての価値が高まる可能性がある。

(文:坂本 泉)