自社キャラクターの無断AI生成コンテンツの氾濫を受けて、米玩具メーカーのハズブロは6月3日、独自のAIスタジオ「Sixth Wall」を立ち上げを発表。自社キャラクターと新たな体験を創り出したいと考えているサードパーティをつなぐタレントエージェントのような役割を果たすとしている。

同社は、各キャラクターの行動指針や性格的特徴を定義する、独自の社内プラットフォーム「CharacterOS」を開発。これを基盤とした、インタラクティブな体験全体を通じて各キャラクターの個性などを維持する「ビヘイビアル(Behavioral)ライセンシング」を導入する。

Sixth Wallのキャラクターは全て、公認の原作素材と本物の声優(オリジナル声優含む)による演技から制作される。この声は映画やテレビ番組の制作には使用せず、AIを活用したインタラクティブな体験にのみ活用する方針。

同社はこの一環として、音声生成AIを手がけるイレブンラボ(ElevenLabs)と提携。ミスター・ポテトヘッド、オプティマス・プライムなどの声が、企業が商用のためにライセンスを取得できる著名人の声や肖像のコレクション「ElevenLabs Iconic Marketplace」に追加された。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「『トランスフォーマー』『モノポリー』などの米玩具メーカー、ハズブロが、独自のAIスタジオ「Sixth Wall」を6月3日に立ち上げると発表した。きっかけは、自社キャラクターの無断AI生成コンテンツの氾濫だ。同スタジオは、ハズブロIPで新しい体験を作りたい外部プレイヤーをつなぐ、「タレントエージェント」のような存在。社内プラットフォーム「CharacterOS」でキャラクターの性格を厳密に定義し、インタラクティブな体験全体で個性を保つ「ビヘイビアル・ライセンシング」を導入する。声は本物のオリジナル声優の演技から制作され、音声生成AIのイレブンラボ(ElevenLabs)と提携。ミスター・ポテトヘッド、オプティマス・プライムなどが、商用利用可能な「ElevenLabs Iconic Marketplace」に並ぶ。玩具メーカーが、AI時代の「IPの仕切り役」として動き出した格好だ。」