TikTokは8月21日、米格闘技プロモーション会社モスト・バリュアブル・プロモーションズ(MVP)との提携のもと、TikTok Live史上初となるボクシング選手権の生配信を行う。MVPはZ世代・アルファ世代を中心に、視聴者層の拡大を狙う。
MVP所属で女子ボクシング史上初となる7階級制覇を達成したプエルトリコ出身のアマンダ・セラノが、アルゼンチンの挑戦者ルクレシア・マンズールを相手に統一王座の防衛戦に臨む。セラーノがマンズールをKOすれば、女子ボクシングの歴代KO記録を更新することになる。
TikTokは「今回の提携は、世界中のコミュニティに世界で最も魅力的なスポーツの生配信をお届けすると同時に、ファンが愛するアスリートやクリエイターを発見し、関わり、交流するための新たな手段を提供するという、弊社の取り組みを体現するものだ」とコメントしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TikTok初のボクシング世界戦、その仕掛け人に注目したい。手がけるのは、あのタイソン対ジェイク・ポール戦をNetflixで実現させた、ポール自身が共同創業した興行会社MVPだ。主役のセラーノも、Netflixで大観衆を集めた看板選手である。
つまりこれは、配信の巨人で成功を実証したチームが、あえて次の舞台にSNSを選んだという話だ。Netflixでの中継は、世界数千万世帯という規模を証明した。だが視聴者は会員に限られる。一方TikTokなら、19億人が課金なしで試合に出会う。
狙いは明快で、まだボクシングを知らないZ世代やアルファ世代との接点だ。テレビ局→配信→SNSと、興行の舞台は視聴者の居場所を追いかけて動いてきた。実績ある興行師の選択は、若い観客が今どこにいるかを映す鏡でもある。スポーツ興行の最前線が、また一歩動いたことが見えてくる。」














