ゲーム総合情報誌『週刊ファミ通』(KADOKAWA Game Linkage)が、2026年6月6日に創刊40周年の節目を迎える。これを記念し、本日6月4日発売の『週刊ファミ通』は400ページを超える記念超特大号を刊行。ゲームメーカー80社以上から寄せられた描き下ろしお祝いビジュアルや、40年のゲーム史をたどる80ページの大特集など、完全保存版にふさわしいスペシャル企画が多数盛り込まれた。
さらに同誌は、6月中に4号連続で周年記念号を展開するほか、6月6日当日の特別生放送、11月7日には秋葉原でのリアルイベント「ファミ通40周年フェス」の開催決定など、大規模なアニバーサリー施策を次々と打ち出している。
ゲームと共に40年。ファミ通が愛され続ける理由
出版業界全体がデジタル化の波に飲み込まれ、多くの老舗雑誌が廃刊を余儀なくされる現代において、週刊ペースを維持しながら熱量ある周年イベントを展開できるメディアは極めて稀な存在だ。同誌がこれほどまでに愛され、強固なブランド力を保ち続ける理由は、日本のゲーム産業の歩みを最前線で記録してきた「生き証人」だからにほかならない。
同誌の前身『ファミコン通信』が創刊されたのは1986年のことだ。この年はまさに、日本の家庭用ゲームカルチャーが爆発的に花開いた黎明期にあたる。任天堂から「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」と『ゼルダの伝説』が、エニックス(現スクウェア・エニックス)から初代『ドラゴンクエスト』が相次いでリリースされ、ビデオゲームはかつての「子供の玩具」という位置づけを超え、社会現象へと昇華しつつあった。
そうした熱気の中、パソコン誌『LOGiN』のワンコーナーとして始まった本誌は独立・創刊を果たし、最新ゲーム情報を届けるバイブルとして急速に支持を広げた。情報カタログにとどまらない独自のユーモアと、プレイヤー目線の熱いレビューが「ゲーム文化」の土壌を耕し、当時から一貫した編集姿勢として際立っていた。
その後の40年は、ハードウェアの進化とゲーム表現のイノベーションが連続した激動の時代だった。1990年代中盤には「プレイステーション」や「セガサターン」の登場により、ドット絵から3Dグラフィックスへの大転換が起こる。いよいよゲームはシネマティックな芸術の域に達した。
2000年代以降はインターネット普及に伴うオンラインゲームの台頭、さらにスマートフォンの浸透によるソーシャルゲームの爆発的ヒットが重なり、ユーザー層もプレイスタイルも急速に多様化した。そして現代、次世代ハードの動向が世界規模で注目を集め、ゲームは国境を超えた巨大エンターテインメントへと成長を遂げている。
こうした激動の変遷を通じて、ファミ通は「業界初の週刊ゲーム誌」としての速報性と多角的な特集主義を一貫して維持してきた。ハードの覇権争いや新ジャンルのトレンドを客観的なデータで示すとともに、クリエイターへのディープなインタビューを継続的に実施。業界の記録者として、その役割を果たし続けてきたのである。
メディアの主戦場が紙からウェブ・SNS・動画配信へと移り変わった現在も、ファミ通ブランドの価値は揺るがない。それは、40年間途切れることなくゲーム業界と並走し、クリエイターとファンを繋ぎ続けてきた圧倒的な「信頼」の歴史である。
創刊40周年を祝うとは、単に一冊の雑誌の長寿を称えることではない。ファミコンのコントローラーを握りしめた黎明期から最新ハードを前にした現代まで、日本のゲーム産業が歩んできた輝かしい奇跡の歴史そのものを、ファミ通という鏡を通して祝福することだ。














