ウォルト・ディズニーは5月6日、2026年9月期第2四半期(1〜3月)の売上高が前年同期比7%増の251億6,800万ドル(約3兆9,400億円)になったと発表した。営業利益は13億3,600万ドルと6%拡大。年初から12%下落していた株価は、決算発表を受けて一時4%超上昇した。

エンターテインメントSVOD(定額制動画配信サービス)事業は、売上高が13%増の54億8,600万ドル。このうちサブスクリプションは47億800万ドルと16%伸び、広告は12%増加した。営業利益は88%増の5億8,200万ドル。加入者数の増加、値上げ、3月に『ズートピア2』がDisney+で配信開始されたことによる広告インプレッションの増加が寄与した。

エンターテインメント部門全体の売上高は10%増の117億1,500万ドル、営業利益は6%増の13億3,600万ドル。サブスクおよびアフィリエイト収入は14%伸び、広告収入は5%、コンテンツ販売は8%それぞれ拡大した。

スポーツ部門は2%増の46億900万ドル、エクスペリエンス部門は7%増の94億8,700万ドルだった。

同社は今回、長期戦略の柱として「IPへの投資」「顧客へのリーチとエンゲージメントの向上」「テクノロジーの活用」の3つを示した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ディズニーが今回の四半期決算で示した長期戦略3本柱「IPへの投資」「リーチとエンゲージメントの向上」「テクノロジーの活用」は、配信時代における競争軸を整理した内容となる。

エンターテインメントSVOD事業は売上高54億8,600万ドル(+13%)・営業利益5億8,200万ドル(+88%)と急拡大、主因は2026年3月11日にDisney+配信が始まった『ズートピア2』だ。世界興行収入19億ドルのメガヒットを受け、シリーズ累計視聴時間は瞬く間に10億時間を突破、広告付きプラン(AVOD)のインプレッションを劇的に押し上げた。

ボブ・アイガー氏から引き継いだジョシュ・ディアマロCEOは3本柱に「AIの深化」を加え、OpenAI提携によるレコメンドエンジン刷新、パーク×Disney+のデータ統合で「一つのディズニー」化を具体化している。

Netflixが回転率で勝負する一方、ディズニーは「配信(認知)→グッズ(消費)→パーク(体験)」のマネタイズ・フライホイールを完成させた。クルーズライン好調を背景にエクスペリエンス部門(+7%)が配信先行投資を支える安定基盤として機能している。」