英データ分析会社Digital iは4月28日、2025年の日本、韓国、オーストラリアにおけるNetflixの視聴者とコンテンツのトレンドを分析した最新レポートを公表。視聴時間のうち現地制作コンテンツが占める割合は日本(57.0%)と韓国(63.9%)が半分以上となる一方、オーストラリアは3.6%で大半が米国作品だった。

自国コンテンツの国外での消費量を見ると、主要な欧州諸国、米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、メキシコ、オーストラリア、日本、韓国を対象に調査を行った結果、韓国コンテンツの視聴時間は計100億時間。このうち15%は『イカゲーム』によるものだった。日本のコンテンツは73億時間、オーストラリアのコンテンツはわずか13億時間だった。

視聴契約における広告付きプランの割合は、日本が2025年12月時点で57.6%と、1年前の44.3%から拡大。韓国は47.6%から64.3%に、オーストラリアは21.8%から31.2%にそれぞれ伸びた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「英Digital iの最新Netflix視聴データは、Netflixの基本戦略「ローカル発、グローバル届け」が独自言語・独自文化圏で最大の効果を発揮している実態を映し出す。

視聴時間における現地制作の比率は、日本57.0%、韓国63.9%に対し、英語圏のオーストラリアはわずか3.6%——大半が米国作品だ。

英語圏は言語の壁がないがゆえに米国コンテンツが直接流入し、ローカル制作の出番が小さくなる構造がある。

一方、日韓のような独自言語圏では「その国でしか作れない物語」がそのまま競争力となり、自国シェアを保ちながら国外輸出でも結果を出す。国外消費量は韓国100億時間、日本73億時間と、オーストラリア(13億時間)を大きく上回る。

Netflixのローカル投資戦略が、マイナー言語の独自文化圏にとっては「グローバル発信の翼」として機能しつつある段階だ。」