Netflixは、日本と中国を除くほとんどの主要市場において、アニメ配信のトッププラットフォームとしてCrunchyrollを追い抜いた。GEM Partnersが発表した「アニメグローバル白書2026」から、こうした実態が明らかとなった。

同社は今回、世界15カ国で約1万5,000人を対象に調査を実施。Netflixは主要9カ国(米国、英国、ドイツ、フランス、ブラジル、インド、日本、中国、韓国)のうち7カ国で、アニメ視聴において最も人気のあるプラットフォームとしてランクインした。Crunchyrollは、その豊富な作品ラインナップと同時配信サービスにより、長らく熱心なアニメファンにとって主要なプラットフォームとみなされてきたため、この変化は業界にとって重要な転換点となる。

Netflixは先に、世界の加入者の半数以上が現在、同プラットフォームでアニメコンテンツを視聴していると明らかにしていた。Crunchyrollの方が依然としてアニメ作品の総数は多いものの、Netflixは注目度の高い独占配信作品やオリジナル作品に注力してきた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「世界でアニメは「コアファン向けの専業サービスで観るもの」から「総合配信プラットフォームの主要ジャンル」へと位置づけが変わった。Netflixは加入者の半数以上が同プラットフォームでアニメを視聴していると公表している。

注目したいのは、Netflixが主要9カ国中7カ国で「最も人気のアニメ視聴プラットフォーム」となり、長らく海外アニメファンの主要拠点だったCrunchyroll(米Sony傘下のアニメ専業ストリーミング、2006年設立、同時配信モデルで欧米のアニメ文化を支えてきた老舗)を抜いた構図だ。

日本と中国だけは現地サービスの強さが残るが、グローバルではアニメがメインストリーム・カルチャーへ完全移行した格好だ。GEM Partnersが世界15カ国・1万5,000人を対象に調べた今回の白書は、その地殻変動を初めて定量的に裏付けた資料となる。」