音楽生成AI「Suno」は、向こう数週間以内にシリーズDの資金調達ラウンドを完了する見通しで、2億5,000万ドル(約390億円)を調達し、企業価値が50億ドルを突破する見込みだ。音楽業界誌ビルボードと米ニュースメディア「アクシオス(Axios)」が5月4日伝えた。
情報筋によると、今回のラウンドには複数の音楽業界の投資家が関与。彼らはこれまでの資金調達ラウンドにも参加してきたが、Sunoを巡る論争(著作権侵害訴訟)のため、その大半が関与を非公開にしているという。
これまでに音楽業界でSunoへの投資を公表しているのは、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)傘下のゲフィン・レコードで社長を務めたニール・ジェイコブソン氏が設立した音楽会社ホールウッド・メディア。
Sunoは昨年11月、シリーズCの資金調達ラウンドで2億5,000万ドルを確保し、評価額が24億5,000万ドルに到達。今回の資金調達により、評価額は2倍に拡大する見通し。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「音楽生成AIのSunoが、シリーズDで2億5,000万ドル(約390億円)を調達し、企業価値が50億ドル(約7,800億円)を突破する見込みと報じられた。2025年11月のシリーズC時点では評価額24億5,000万ドルだったため、わずか6カ月で2倍超に拡大する計算だ。
著作権侵害訴訟が並走するなかでの資本市場の強気は、AI音楽の事業性への確信が高まっている表れと読める。三大メジャーのうちワーナー・ミュージック・グループはすでにSunoとライセンス契約で和解・提携済みで、訴訟継続組との棲み分けが始まっている。
さらにHallwood Media(UMG傘下ゲフィン・レコード元社長ニール・ジェイコブソン氏設立の独立系音楽会社)が公表投資家として継続参加するほか、複数の音楽業界投資家が訴訟リスクを理由に匿名で関与している。和解、訴訟、投資が並行する構図のなか、評価額50億ドルは「AI音楽は止まらない」と資本側が読む規模感だ。次の論点は訴訟継続側のレーベルの着地に移る。」














