米国の消費者の67%は、デジタルクリエイターによるコンテンツの方が、大半の伝統的なテレビや映画よりも本物だと感じているーー。米メディア大手フォックス傘下の広告付き無料動画ストリーミングサービス「Tubi」が3月17日に公表した、米国の消費者のストリーミング習慣に関する年次報告書「The Stream 2026」から、こうした実態が明らかとなった。
回答者の77%は定時放送を見るよりもオンデマンド番組のストリーミングを望み、63%はクリエイターによるコンテンツを視聴することはテレビ番組をストリーミングで視聴することと何ら変わらないと感じている。
こうした状況を背景に、Tubiは3月19日、TikTokとの提携を発表。TikTokのクリエイターを対象に、Tubi向けオリジナル長編番組の制作を支援するプログラム「Creatorverse Incubator」を立ち上げた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「「本物らしさ」の基準が、静かに塗り替えられている。Z世代・ミレニアル世代の67%が、伝統的なセレブリティよりもデジタルクリエイターのコンテンツの方に共感できると感じているというTubiの調査結果は、制作費や知名度ではなく「身近さ・等身大であるかどうか」が評価軸になりつつある現実を示している。
同じくZ世代・ミレニアル世代の63%が「クリエイターコンテンツはテレビ番組と同等の質がある」と答えており、視聴者の意識においてその境界がすでに溶けていることを示唆する。TubiとTikTokの提携は、こうした変化を受け止めた上での自然な次の一手といえそうだ。
Tubiは米メディア大手フォックス傘下の広告付き無料動画ストリーミングサービスで、月間アクティブユーザーは8,000万人を超える北米最大級のFAST(広告収入で運営され視聴者は無料で利用できる動画配信)プラットフォーム。サブスクリプション不要で映画やドラマを視聴できるモデルが支持を集めており、クリエイターエコノミーとの融合に最も積極的なプレーヤーのひとつだ。」














