ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は6月24日、ライブイベントや映画向け没入型体験施設を運営する米新興企業コズム(Cosm)に、1億ドル(約162億円)の戦略的投資を行ったと発表した。
取引の一環として、コズムの少数株式を取得。SPEのラヴィ・アフジャ会長兼CEOがコズム取締役会に加わる。
コズムは、ドーム型の没入体験施設と独自の没入型体験技術「シェアード・リアリティ」技術を保有。現在、米国で3施設を運営しており、国内および国外での出店計画も進んでいる。
各施設のドーム型ホールには、高さ約18メートルの周囲を覆う超高解像度スクリーンが設置されており、年間を通じてスポーツの生中継のほか、『マトリックス』や『ハリー・ポッター』などの映画の特別リマスターバージョンの上映も行われている。ソニーとの提携により、同社の映画やIPの一部がコズムの施設で展開される可能性も示唆される。
SPEは今回の投資について「自社が注力する体験型エンターテインメント、ファンダム、テクノロジーの分野を、さらに推し進めるもの」と説明している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ラスベガスの球体型施設スフィアが切り拓いた「没入型体験」市場に、ハリウッドのメジャーが本腰を入れ始めた。ソニー・ピクチャーズが、ドーム型の没入施設を運営する米コズムに1億ドル(約162億円)を出資した。
先に取り上げたスフィアは、AIで全編を作り直した『オズの魔法使い』がチケット300万枚超・興行収入4億ドルを記録するなど、巨大スクリーンならではの体験が新たな収益源になりうることを証明した。
コズムも高さ約18メートルのドーム型スクリーンを持ち、スポーツ生中継や『マトリックス』などのリマスター上映を手がける。ソニーの出資で、同社の映画やIPがこの施設で展開される道も開けた。
スマホで何でも観られる時代だからこそ、その場でしか味わえない体験の価値が際立つ。映画会社が「観る場所」そのものに投資する動きが、本格化してきたことが読み取れる。」














