ブラッド・ピット主演のApple Original Films『F1 ザ・ムービー』が現在、Apple TVで再び1位に返り咲いている。映画・テレビ業界ニュースサイト「コライダー(Collider)」が6月15日伝えた。
同作は、2025年6月からの劇場公開でApple Original Films最大の劇場興行収入6億3,410万ドル(約1,025億円)を記録。同年12月にApple TVで公開された。
6月11日のApple TVのチャートでは、米国、英国、ブラジル、ドイツ、インド、日本、その他の主要市場を含む69カ国で首位を獲得。米国では180日連続でトップ10入りしている。15日時点のApple TVにおける平均ランキングは1.8と、劇場公開、デジタル配信、ストリーミング配信が済んでいる映画としては異例の高さ。GoogleやApple TV Storeでの人気も衰えていない。
Apple TV+は2019年のサービス開始以降、オリジナル番組を通じて徐々に独自のアイデンティティを確立してきたが、映画作品については、フランチャイズの力というよりは、芸術的な評価を重視する傾向があった。
『コーダ あいのうた』のようにアカデミー賞を受賞した作品なども存在するが、『F1』はAppleにとって最も明確な主流の劇場用ヒット作となった。続編が制作中であることからも、Appleがこのフランチャイズの力を最大限に活用しようとしていることは明らかだ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「配信映画は公開直後がピークで、すぐに失速する――その常識を、『F1 ザ・ムービー』が覆している。2025年12月にApple TVで配信が始まったこの作品は、半年が過ぎた今も米国で180日連続トップ10入りを続け、6月には69カ国で1位に返り咲いた。
劇場・デジタル・配信をすべて経た映画の平均順位が1.8という数字は、異例の粘り強さだ。
背景には、ブラッド・ピット主演の華やかさに加え、実在のF1という「終わらないコンテンツ」との相性の良さがある。レースが開催されるたび、映画への関心も呼び起こされるからだ。
この作品はAppleのサブスク「Apple TV」で追加料金なく観られるが、その存在を知らない加入者も少なくない。Apple TV初の大ヒット作は、息の長い人気こそが配信時代の資産になることを、改めて見せてくれている。」














