米エンターテインメント新興企業インビジブル・ナラティブズは6月17日、2,500万ドル(約40億3,300万円)を調達したと発表した。同社は、YouTubeで爆発的な人気を博した「スキビディトイレ(Skibidi Toilet)」を原作とした映画やテレビ番組のプロジェクトを進行中。
スキビディトイレの過半数権益の取得に関連して、英資産運用会社BCパートナーズの融資部門の関連会社が運用するファンド、および米プライベート・エクイティ企業ベランス・キャピタルから出資を受けた。
両投資会社は、メディア・エンタメ分野における専門知識をインビジブルに提供する予定。長期的には、BCパートナーズはインビジブルを通じて、クリエイター経済に3億ドル以上の投資を目指す。
インビジブルは、パラマウント・ピクチャーズおよびドリームワークス・スタジオの元社長であるアダム・グッドマン氏によって2018年に設立。クリエイティブ・アドバイザーを、マイケル・ベイ監督兼プロデューサーが務めている。
同社は、デジタルネイティブコンテンツの機動力と創造的自由を活かしつつ、従来のハリウッドスタジオが持つ実績あるフランチャイズモデル、開発体制、運営インフラを兼ね備えた、「トラディジタル(tradigital)」なクリエイター支援のスタジオを提唱。クリエイターと提携し、デジタルチャンネル全体でIPやフォーマットを構築・拡大するとともに、映画、テレビ、ゲーム、ライセンス事業への展開を支援することに注力している。
同社は併せて、デジタルメディアおよびエンタメ企業で25年以上の経験を持つマーク・シェドレツキー氏を社長に任命したと発表した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「YouTubeで爆発的に流行した「スキビディトイレ」が、ハリウッドの本格資本を得て映像化へと動き出した。原作は、トイレから人間の頭が突き出すという奇妙なミーム動画で、シリーズ累計再生数は数十億回ともいわれる。
この一見ばかげた人気IPに、英BCパートナーズ系のファンドと米ベランス・キャピタルが出資。仕掛けるインビジブル・ナラティブズは、パラマウントやドリームワークスの元社長アダム・グッドマン氏が設立し、マイケル・ベイ監督が助言役を務める布陣だ。
かつてなら「子どもの遊び」と見過ごされたネット発コンテンツに、伝統的スタジオの開発力とプライベート・エクイティの資金が注ぎ込まれる。同社が掲げる「トラディジタル(伝統×デジタル)」という言葉通り、ネットミームを一大フランチャイズへ育てる動きが、本格化してきたことが読み取れる。」














