Netflixは、カプコンのビデオゲームを原作とするアニメシリーズ『デビル メイ クライ(Devil May Cry)』の第3シーズンの制作を決定した。同シリーズの最終シーズンとなる。

ショーランナー(現場責任者)のアディ・シャンカールは、当初から3部作になる予定だったとコメント。「この作品は常に、銃と赤いコートをまとったダンテの『神曲』だった。シーズン1は『地獄篇』、シーズン2は『煉獄篇』、そしてシーズン3は『天国篇』になる」と述べ、エピソードのタイトルにもヒントが隠されていたと言及した。

スタジオ・ミール製作の『デビル メイ クライ』は、5月12日にシーズン2が配信開始。シーズン1はNetflixのグローバルトップ10に4週間ランクインし、2025年には累計2,170万回の視聴回数を記録した。シーズン2は好調なスタートを切ったものの、2週目以降はランキングから外れてしまった。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Netflix版『デビル・メイ・クライ』を改めて振り返ると、際立つのは「最初から終わりを決めていた」という設計思想だ。
ショーランナーのアディ・シャンカールによれば、3シーズンで完結する構成は当初からの計画で、各話タイトルにもその構造が織り込まれていたという。ヒットすれば際限なく続編を作る配信ビジネスの常識からすれば、これはやや逆張りに映る。
人気シリーズを「コンフォートフード(毎回同じ安心感)」にせず、明確な始点と終点を持つ一つの物語として完結させる——その潔さは、無限に続くシリーズに視聴者が疲れ始めた時代の感覚とも響き合う。
シーズン2が初速は好調だった一方でランキングの持続には課題も見えたが、それでも完結まで描き切る方針は変えていない。「映画3部作をテレビシリーズの形で作る」という発想は、配信時代のシリーズ設計の一つの考え方として注目できそうだ」