米国のテレビ・メディア業界恒例の広告主向けイベント「アップフロント・ウィーク」が今年も5月にニューヨークで開催された。テレビ業界によって生み出された同イベントだが、今年はかつて部外者だったYouTube、Netflix、アマゾンといったテック企業が主導権を握る年となった。米エンターテインメント誌「ザ・ハリウッド・リポーター」が伝えた。

アップフロントは、メディア各社が、番組が実際に放送される数カ月も前に、広告主に対して今後の番組ラインナップを売り込み、事前に資金の確保を図るもの。今年のプレゼンテーションは5月12〜14日に集中して行われた。

アマゾンとニューヨーク公共図書館、YouTubeはリンカーン・センターでそれぞれパーティーを主催。前者にはオプラ・ウィンフリー、ディプロらが、後者にはチャペル・ローン、トレバー・ノアらが集結した。Netflixのパーティーにも、ジェニファー・ロペス、フローレンス・ピューら著名人が出席している。

アップル、アマゾン、グーグル、Netflixといったテック大手がエンターテインメントやスポーツ分野に巨額の資金を投じ、市場シェアを奪い取る中、従来のメディア企業は停滞あるいは縮小を余儀なくされてきた。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「「アップフロント・ウィーク」とは、米国のテレビ・メディア各社が秋以降の番組ラインナップを広告主に売り込み、放送数カ月前に広告枠を確保する恒例イベント。今年は5月12〜14日にニューヨークで開催された。
注目はその主役の交代だ──かつてはテレビ各局が中心だったが、今年は外部勢のYouTube、Netflix、アマゾンが主導権を握った。アマゾンはニューヨーク公共図書館で、YouTubeはリンカーン・センターでパーティーを主催し、オプラ・ウィンフリー、ディプロ、チャペル・ローン、トレバー・ノアらが集結。
Netflixのパーティーにもジェニファー・ロペス、フローレンス・ピューが顔を見せた。米国の広告予算の主役が、テレビからストリーミング・テック企業へとはっきり移行している様子が見えてくる。」