Snapchatの親会社Snapは、消費者向けARグラス(メガネ型ARデバイス)「Specs」を今秋に2,500ドル(約40万円)で発売する見込みだ。ベテラン記者のアレックス・ヒース氏が発行するAI専門ニュースレター「Sources」が伝えた。

VR/AR業界メディア「UploadVR」によると、今秋の発売スケジュールが実現すれば、Specsは大手テック企業から発売される初めてのスタンドアロン型の”真の”ARメガネ(比較的普通の見た目のメガネでありながら、現実世界の視界を著しく暗くしたり歪めたりすることなく、インターフェースや仮想オブジェクトを物理的な空間に表示できるもの)となる見通し。

価格設定は、Apple Vision Proと同様、比較的裕福なアーリーアダプター層を明確なターゲットとしているようだ。

ARグラスの開発を巡っては、Snapが具体的に拡張現実(AR)向けに設計しているのに対し、メタ・プラットフォームズやグーグルは現時点で事実上ヘッドアップディスプレイとして機能するものに注力している点が異なる。

Snapは、6月に米カリフォルニア州で開催される世界最大級のXRイベント「Augmented World Expo(AWE)」でSpecsに関する情報をアップデートする予定。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「メガネ型XRデバイスの競争が、価格と機能の両面で立体化してきた。Snapが今秋発売する消費者向けARグラス「Specs」は2,500ドル(約40万円)。すでに市場にあるMeta Ray-Ban Display(800ドル・約12.6万円)やSamsung Galaxy XR(1,800ドル・約28万円)、年内発売予定のGoogle・Xreal「Project Aura」(1,000〜1,500ドル・約16〜24万円)より高額だ。
だがSpecsは、現実の視界を暗くも歪めもせず仮想オブジェクトを物理空間に表示できる「真のAR」のスタンドアロン機で、大手テック企業初の量産型となる。Apple Vision Pro同様、裕福なアーリーアダプター層を狙う設計だ。XRメガネ市場は、「手頃なヘッドアップ表示」と「高価格の本格AR」に分かれつつ広がっていく。」