ソニーグループ傘下のアニメ専門ストリーミングサービス「Crunchyroll(クランチロール)」は、8月から公式オンラインストア「Crunchyroll Store」を、同社の「Mega」および「Ultimate Fan」サブスクリプションプランの会員限定サービスに変更すると発表した。

リニューアルされたストアでは「厳選された限定商品やCrunchyroll限定グッズ」を販売予定。現行版ストアの利用終了日や、非会員および「Fan」プラン加入者のショッピング利用に関する詳細、Crunchyrollストアの在庫がどのように変化するかなどは、現時点で明らかになっていない。

Crunchyrollは、昨年2月に米国でサブスク料金を引き上げた。「Fan」の月額料金は9.99ドル(約1,620円)、「Mega Fan」は同13.99ドル、「Ultimate Fan」は17.99ドル。なお、広告付き無料ストリーミングの提供は、2025年末をもって終了している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ソニー傘下のアニメ配信Crunchyrollが、8月から公式グッズストアを上位会員だけの店に変える。誰でも買えたオンラインショップを、あえて閉じるわけだ。一見、客を狭める後ろ向きな決断に見えるが、実はよく練られた設計だ。

「会員しか買えない限定グッズ」となれば、そこにプレミアム感が生まれる。特別なものが欲しい熱心なファンは、その品を手に入れるために上位プランへ加入する。グッズが、有料会員を増やす誘い水になるのだ。
 
背景には、おそらく無料で済ませたい層のショップ利用率が振るわなかった事情もあるだろう。誰にでも開いていたが、実際に買うのは一部の熱心なファンだった——ならば、その熱心な層に的を絞り、特別扱いする方が理にかなう。
 
配信で作品を届け、限定グッズで深いファンを囲い込む。作品への愛着を、そのまま収益へと結びつける巧みな一手であることが読み取れる。」