【撮影スペース/キービジュアルのポップ】 ブース中央のStrike World新キャラクター撮影スペース。コスプレイヤーから子どもたちまで撮影の列が続いた

79日、パリ郊外で世界最大級の日本文化の祭典「Japan Expo Paris 2026」が開幕した。今年は想定で何と25万人もフランス中から集まるという。

MIXIは今回、モンスターストライクのグローバル版『STRIKE WORLD(ストライクワールド)』、『家族アルバム みてね』、そして『MIXI_ANIME』の3本柱で初出展。4面のゲーム体験コーナーが並び、ブース中央のストライクワールド新キャラクターの撮影スペースには、コスプレ姿の女性から麦わら帽子の子どもたちまで、ひっきりなしに人が訪れていた。初日の手応えを、出展を取りまとめたMIXI渉外部渉外グループ・マネージャーの白井聡明氏にブース前で聞いた。

(取材・文:MEDIAMIXI編集長 榎本幹朗)

想像の倍以上の規模だった

──まずこのJapan Expo、私も来てみて驚いたんですが、白井さん、全体のご感想はいかがですか。

白井:日本で考えていた想像の倍以上の規模でした。もともと大きいとは聞いていたのですが、こんなに会場が広くて、こんなに人が来るとは思っていませんでした。

──本当に「日本の祭典」という感じでびっくりしました。今回ブースを出されて、まだ初日ですが、手応えはいかがですか。

白井:ストライクワールドについては、遊んだ方の感想を聞くと「操作が簡単」「アクションが派手」「いろんなキャラクターがいる」。この3点で、もし(欧州で)出せば人気は出るのではないか、という感触はあります。ただ、他にもいろいろなゲームが出ていますから、比較してどう強いか弱いかは、今日の段階ではまだわからないですね。

──まだ会期も残っていますしね。今回のパリ出展における、白井さんご自身の役割、ミッションはどのようなものですか。

白井:MIXIが会社として複数のサービスを同時に出す形でJapan Expoに出展するのは、今回が初めてです。その取りまとめを、私たちの部署が担っています。

「引っ張って離すだけ」を、どの国の人にもわかる設計に

──ストライクワールドは、日本の一般的な読者からすると「モンストの世界版」ということくらいしかわかっていません。かなり設計が変わっている、再設計だと聞きますが。

白井:基本的な構造や操作性は同じなのですが、遊んでみるとかなり違います。どんな国の人にもわかりやすい設計になっているんです。モンスターストライク自体はもう歴史が長く、ヘビーユーザーの方々には「これくらいの動きは当たり前でしょう」という前提がある。初めて遊ぶ人には、わかりづらいところがあったと思います。そこをかなり解消して、何をどうすればいいのか、ガイドが丁寧についた、とてもわかりやすい仕様になっています。

※『STRIKE WORLD』はモンスターストライクのグローバル版。20262月にインドでソフトローンチ、同年416日より本格運用を開始している。

【「ストライクワールド」体験コーナー】
ゲーム体験コーナーには順番待ちの列が絶えなかった

──モンストといえば、引っ張って弾ける爽快感です。先ほど体験された方々の様子を見ていると、そこは伝わっているのかなという感じがしましたが。

白井:画面上のアクションも音も、かなり派手な仕様になっています。周りのブースも相当にぎやかなのですが、それに負けないくらいの迫力は出せているのではないかと思います。

──もうひとつ、モンストといえば「一緒に遊ぶ」ゲームです。ブースで少し触っただけでは、そこは伝わりきらないのかなという気もしましたが。

白井:フランスではまだ展開していないタイトルですので、ガイドが誰もいない状態でいきなりマルチプレイというのは、かなり厳しいと考えました。通常はソロプレイだけができる形にしています。ただ、インフルエンサーの方に登場していただいて、13回のセッションの中にマルチプレイの時間を設け、そこで協力プレイを体験してもらえるようにしています。

──なるほど。観客の皆さんの反応はいかがでしたか。

白井:正直、まだインド以外では無名のゲームですから、「なんだこれは」という印象を持った方も多かったと思います。ただ、インフルエンサーの方の上手なガイドも相まって、遊んだ方には楽しんでいただけたようです。モンストと同じで「引っ張って離すだけ」ですから、初めて触った人でも手軽に爽快感を味わえたのかなと思っています。

知っているIPより、写真に撮られた「見たことのないキャラ」

──フランスは、このJapan Expoを見ても改めて感じますが、日本のアニメ・漫画を非常に愛しています。モンストはいつも日本のアニメとコラボして進めてきたので、個人的には相性がいいのかなと思って見ていたのですが。

白井:この会場全体、日本のIPで溢れかえっています。それだけ日本のIPが愛されているのだということはよくわかります。

うちのブースもIPコラボのビジュアルを出していて、「あの作品だ」と指をさしてくれる人は結構いるんです。ところが、まったく知られていないと思っていたストライクワールドのキービジュアルを背景に写真を撮ってくれる人も多くいらっしゃいました。

──確かに、たくさんの方が撮っていかれていましたね。

白井:IPのビジュアルのほうが段違いに多く撮られるだろうと思っていたのですが、予想外の出来事でした。もちろん、知っているIPを見たいという気持ちはある。でもその一方で、「なんだこれは、見たことない」という新しいものにも飢えているのではないか。今日のブースのお客さんの動きを見て、そう感じました。

「みてね」の短冊と、フランスで配信中の競輪アニメ

【みてね展示】
「家族アルバム みてね」のコーナー。サイネージでアプリの使い方を紹介し、写真プリントや収納アルバム、アクリルスタンドを展示。短冊には、来場者がつづった大切な家族の幸せを願う言葉が飾られた。

──ストライクワールド以外にも、今回は「みてね」とMIXI_ANIMEを出展されていますが、反応をご覧になっていかがですか。

白井:みてねは、すでにフランスでもアプリ展開をしています。今回のブースでは、現地でも提供している写真プリントやフォトアルバムに加え、まだフランスでは未提供のアクリルスタンドも展示しました。来場者がどのような反応を示すか見てみたいと考えていました。

【MIXI_ANIME展示】
『リンカイ!』と『城郭合体オシロボッツ』を紹介するMIXI_ANIMEのコーナー

アニメのほうは『リンカイ!』と『城郭合体オシロボッツ』の2作品です。オシロボッツはお城のロボットで、わかりやすく日本の文化。リンカイ!は日本発祥のスポーツである競輪、それも女子競輪を題材にした作品で、自転車人気の高いフランスではすでに配信もされています。この2つはJapan Expoと相性がいいのではないかと考えて出展しました。ただ、今回はMIXIのブースが設置されたのがゲームエリアのため、やはり一番お客さんの目が行くのはストライクワールドで、アニメのほうは現時点ではまだそれほど人が集まっている状況ではないかなと思います。 

日本のコンテンツが世界に出ていくときのパートナーに

──最後に、これからのMIXIの海外展開に向けた意気込みをお願いします。

白井:高市政権が戦略分野に掲げた17分野のひとつに、コンテンツが入っています。日本のコンテンツを海外に向けて売り出していくことが一番大きな目標になりますから、そこに大きく貢献できる企業になっていきたいと思います。モンストでたとえると、これまで120回以上、日本の有力IPとコラボして、お客さんに喜んでいただいてきました。日本のコンテンツが世界に出ていくときのパートナーとして、MIXIの立ち位置を確立できたらいいなと思っています。

──ありがとうございました。

【ブース前の白井聡明氏】
MIXI渉外部渉外グループ・マネージャー 白井聡明氏(Japan Expo Paris 2026 MIXIブース前にて)

取材を終えてブースを振り返ると、新キャラクターの撮影スペースには、また新しい人だかりができていた。知っているIPより、見たことのない新しいもの──初日のパリでMIXIブースが受け取ったこの反応は、日本のコンテンツの次の一歩を考えるヒントになりそうだ。