メディア専門の米経営コンサルティング会社Owl & Coは5月20日、グローバル・ポッドキャスト経済レポートの2025年版を公開。世界のポッドキャスト市場は前年比23%増の92億ドル(約1兆4,600億円)に達した。

同社はこのレポート作成に当たり、1,600社以上の配信事業者から30万件のデータを集計したほか、それら配信事業者のうち約100社と直接面談を行った。

ヘルナン・ロペス創業者は「動画が業界全体の様相を一変させている」と指摘。動画を単なる発見の場ではなく、収益化の手段として位置付けた出版社が最も急速に収益を伸ばすという現象が何度も見られたと述べた。

収益の大部分は依然としてダイレクト広告が占めた(28%増、53億ドル)。これに消費者による購入(22%増、22億ドル)が続き、クリエイター向けクラウドファンディングプラットフォーム「Patreon(ペイトレオン)」が伸びをけん引した。プログラム広告は14億ドルと、1年前の13億ドルから増加。Googleアドセンスが安定的な成長に貢献した。

国別では、米国が60億ドル。同国のデジタル広告収益全体の2%を占めると推計されている。このうち、ビデオポッドキャストは23億ドルと全体の41%を占め、この割合は2024年の28%から拡大している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「「ながら聴き」しているあの動画、実はビデオポッドキャストかもしれない──そう聞いてピンと来なくても、世界のポッドキャスト市場は2025年に前年比23%増の92億ドル(約1兆4,600億円)に達した。米Owl & Coが5月20日に公表したレポートで明らかになった。
背景にあるのは「Vodcast」(画面を見なくても音声だけで楽しめる動画ポッドキャスト)の急成長だ。Joe RoganのようにYouTubeで配信される動画ポッドキャスト形式が一般化し、リスナーは「動画を再生しているけど目を切って音声だけ聴く」という新しい聴取スタイルを日常化させている。
米国市場(60億ドル・約9,517億円)では、ビデオポッドキャストが2024年の28%から41%(23億ドル)へと占有率が急拡大。「動画が業界全体の様相を一変させている」(ロペス創業者)構造変化だ。」