グーグルは9月2日、自社のAIチャットボット「Gemini」、フィットネスアプリ「Google Health」、ウエアラブル機器子会社Fitbitの宣伝を巡り、YouTubeのチャンネル登録者数5億人を達成したMrBeast(ジミー・ドナルドソン)と複数年契約を締結したと発表した。
今回の提携を通じて、MrBeastは、Geminiを活用して、ファンにAIを使って実現不可能と思われるような壮大なアイデアを現実のものにする方法を提示。その過程で、Google Healthが日々のフィットネスやウェルネスの目標達成をどのようにサポートできるかも紹介する。
第1弾として、9月5日にはMrBeastが仲間たちとGeminiの助けを借りて「地球上で最も過酷で危険な気候の中で生き残ろうとする姿」を追った動画を公開。また、MrBeastは新しいGeminiキャンペーンの顔を務め、近日公開予定の別の動画でFitbit Airを装着する予定だ。
グーグルは、こうしたMrBeastを起用した初期のブランディング施策について、「私たちが共に築き上げようとしているものの、ほんの始まりに過ぎない」と述べている。
グーグルがこれほど大規模なスポンサー契約をYouTuberと結ぶのは異例のことだが、YouTubeを傘下に持つグーグルにとって、クリエイター引き止めの一環とみることもできる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「登録者数5億人——史上初めてその大台に到達したYouTuber、MrBeastと、グーグルが複数年のスポンサー契約を結んだ。AIのGemini、健康アプリのGoogle Health、Fitbitの宣伝を担い、第1弾は9月5日公開の、Geminiを頼りに過酷な気候を生き残るサバイバル動画だという。注目したいのは、託されたのが一製品ではなく、AI・健康・ウェアラブルの三点セットだということだ。この組み合わせは、グーグルの次の絵図を映している。AIが頭脳、健康データが接点、腕のデバイスが窓口——三つを束ねた「生活のOS」の座を、アップルと争う構えである。その世界観を伝える舞台として、実験と挑戦を娯楽にしてきたMrBeastのチャンネルほど適した場所はない。過酷な環境でGeminiが判断を助け、Fitbitが身体を見守る。製品発表会では伝わらない「使われている画」が、5億人に届く。広告とコンテンツの境界が溶けた先の、これは完成形の一つだろう。」














