ウォルト・ディズニー・カンパニーとエピックゲームズは8月15日、ディズニーの実在するテーマパークのアトラクションの1つと、オンラインゲーム「フォートナイト」内のゲーム体験を結びつける、これまでにない新たな取り組みを開始すると発表した。

米オーランドまたはアナハイムにあるディズニーのテーマパーク内の『スターウォーズ』アトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」を訪れた来場者は、ミッションを受諾することで、同アトラクションのフォートナイト拡張コンテンツ『スマグラーズ・ギャンビット』内で報酬を獲得できる。

来場者が協力してハン・ソロの宇宙船を操縦するこのアトラクションは、エピックゲームズのUnreal Engineを使用して開発されているため、アトラクションで使用されている多くのアセットを『スマグラーズ・ギャンビット』に登場させることが可能となった。

両社はこれまで、フォートナイトにディズニーのIP(知的財産)を登場させる形でコラボレーションを行なってきたが、今回初めて現実世界とビデオゲームを連携させた体験を提供する。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「今回の連携には、技術の裏話がある。パークのアトラクション「スマグラーズ・ラン」自体が、フォートナイトと同じエピックのUnreal Engineで開発されていたのだ。だからアトラクションの映像素材——ファルコン号のコックピットや宇宙の景色——を、そのままゲーム側へ登場させられた。現実の遊具とゲームが「同じ部品」でできていた、ということである。これは偶然ではなく、時代の必然だろう。ゲームエンジンはいまや、ゲーム専用の道具ではない。映画のVFX、建築、自動車、そしてテーマパークの演出と、あらゆる映像体験の共通基盤になりつつある。制作基盤が同じなら、資産は行き来できる。アトラクションがゲームになり、ゲームの世界がパークの演出に還る——今回の試みは、その双方向の第一歩だ。エンタメの垣根は、企画の発想より先に、道具の共通化によって溶けていく。技術者たちの合流が、体験の合流を生んだ好例と言えそうだ。」