米エピックゲームズは6月17日、シカゴで開催された「Unreal Fest」で、オンラインゲーム「フォートナイト」上で遊べるゲームを制作できる無料ツール「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」を通じて、クリエイターに累計10億ドル(約1,616億円)以上を支払ったと明らかにした。

1月に導入されたゲーム内取引が、このマイルストーンを達成する一員となったという。

同社は2023年、ゲーム制作者が自身の作品をフォートナイトの「島」としてシームレスに公開できるよう、UEFNを立ち上げた。島の収益の40%を開発者に還元することで、クリエイター基盤を強化。UEFN開始から1年で、支払総額は3億2,000万ドルに達した。高収入を得たクリエイターたちが島の開発スタジオを立ち上げるなど、エンゲージメントが向上している。

競合「Roblox(ロブロックス)」のクリエイターへの支払い額は、2025年だけで10億ドルを突破。ただ、総プレイ時間におけるクリエイター制作コンテンツの割合は、Robloxで大部分を占める一方、フォートナイトは47%にとどまる点に留意する必要がある(前年の35%からは拡大。大部分は自社開発『バトルロイヤル』が占める)。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「フォートナイトのクリエイター向けツール「UEFN」が、クリエイターへの累計支払額10億ドル(約1,616億円)に到達した。2023年の開始から1年で3億2,000万ドル、そこからさらに積み上げて大台に乗った形だ。
UEFNは、ゲーム制作者が自作を「島」として公開でき、島の収益の40%が開発者に還元される仕組み。高収入を得たクリエイターが開発スタジオを立ち上げる例も出てきており、エコシステムが少しずつ厚みを増している。背景にあるのは、ユーザー自身が遊び場を作る「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」型プラットフォームの広がりだ。
先行するRoblox(ロブロックス)は2025年だけでクリエイターへの支払いが10億ドルを超えており、市場全体が拡大している。ゲームプレイヤーが「遊ぶ人」であると同時に「作る人」にもなる流れが、着実に定着してきたことが読み取れる。」