Netflixは、傘下のゲームスタジオ「ナイトスクール・スタジオ」(米国)と「ルーンルート・ゲームス」(フィンランド)を閉鎖する計画だ。同社広報担当者の話を元に、ゲーム業界メディア「Game File」が8月14日報じた。
閉鎖理由は、子供向けゲーム、パーティーゲーム、ストーリー重視のコンテンツ、最近リリースされた『FIFA』のような大衆にアピールするゲームに注力するため。なお、社内のゲーム開発チームでも人員削減を行っているが、人数などが明らかにしていない。
ナイトスクールは、複数の受賞歴を持つ『オクセンフリー』を開発したことで知られ、Netflixは2021年にナイトスクールを買収することで、自社開発の本格的な第一歩を踏み出していた。同スタジオは、数週間前にクラウドストリーミング型ホラーゲーム『アンヒンジド』をリリースしたばかり。Netflixの共同CEOであるグレッグ・ピーターズ氏は直近の決算説明会で同タイトルが「非常に堅調な数字」を上げていると称賛していた。
今回のスタジオ再編により、Netflixには外部開発者と連携する中核のゲーム開発チームと、フィンランドの自社スタジオ「ネクスト・ゲームス」が残ることとなる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「今回の報道で目を引くのは、時間差である。閉鎖されるナイトスクールは、数週間前にホラーゲーム『アンヒンジド』を出したばかりで、共同CEOのピーターズ自身が決算説明会で「非常に堅調な数字」と称賛していた。作品が失敗したから畳むのではない。良い数字を出しても、会社の進む方向と合わなければ再編される——大企業のゲーム事業の現実が、ここに凝縮されている。ではNetflixの進む方向とは何か。今後の注力先は子供向け、パーティーゲーム、『FIFA』のような大衆作だという。つまり、ゲーム好きに深く刺さる作家性の作品より、加入者の誰もがリモコンで触れる「みんなのゲーム」への絞り込みだ。同社にとってゲームは単体で稼ぐ事業ではなく、解約を防ぎ、家族の時間を取り込むための機能なのである。その物差しでは、批評家の賞より手軽さが勝つ。作り手には厳しい時代だが、ゲームが「何のための存在か」を、各社が定義し直している。」














