X(旧Twitter)は8月13日、同社のアルゴリズムが各ユーザーの投稿のリーチをどのように決定しているかについて、さらなる詳細を明らかにした。透明性を高めるとともに、コンテンツ配信の操作を行う可能性への懸念に対処する。
同社はこの日、「For You」ページ(おすすめ)における投稿の表示決定に関するアルゴリズムをオープンソース化。併せて、ユーザーが自分の投稿がアルゴリズムによって埋もれてしまったかどうかを確認できるツールを試験導入した。
後者については、アプリの「設定」にある「Under the Hood」ページから、自分の投稿やアカウントに適用された「Xのアルゴリズムにおいて投稿の可視性に影響を与える可能性のあるラベル」に関する、過去1カ月分の集計統計データをダウンロードできるようになる。現時点では、一部のユーザーのみ対象となっている。
同社は、技術に詳しくないユーザーであっても、任意のLLM(大規模言語モデル)に、ダウンロードしたファイルと同アルゴリズムを公開しているURL(GitHubリポジトリ)を入力して解釈を依頼することで、この情報を活用できるとしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「今回のXの発表で、時代を感じさせる一節がある。ダウンロードした統計ファイルと公開中のアルゴリズムのURLを「任意のLLMに入力して解釈を依頼」すれば、技術に詳しくなくても活用できる、というのだ。つまり、生データと生コードを出すから、読み解きはAIに手伝ってもらえ——という設計である。これは情報公開の新しい形かもしれない。従来、企業の透明性には「分かりやすい説明資料」が必須で、それが公開のコストにもなり、要約の過程で情報が削られもした。誰もがAIという通訳を持つ前提なら、一次情報を丸ごと開示する方が、加工された説明より誠実とも言える。行政の統計、企業の開示資料、契約書——「AIに読ませる前提」で公開の設計が変わっていく可能性は広い。もちろん、AIの解釈が正確かという新しい課題も生まれる。それでも、専門知識の壁で守られてきた密室が、また一つ減る方向ではあるのだろう。」














