7月17日に公開となったクリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』の世界興行収入が11億400万ドル(約1,755億円)に達した。ノーラン監督の作品としては歴代1位で、2億8,900万ドルの興収でIMAX史上最大のヒット作となった。米エンターテインメント業界誌バラエティー(Variety)などが8月9日伝えた。
米国内で4億6,100万ドル、海外で6億4300万ドルの興行収入を上げているが、世界2位の映画市場である中国や日本での公開前であるため、今後さらに大きく伸びることが予想される。
同作は、全編がIMAXカメラで撮影された初の長編映画としても注目されている。北米のIMAX上映での興収は1億4,730万ドルで、同社にとって国内配給作品としては過去最高を記録。海外市場は1億4,180万ドルで、IMAXが約800スクリーンを展開する中国での公開を控えている。
世界41館のIMAXシアターでしか体験できない最高水準の18K上映(IMAX 70mmフォーマット)の興収は3,750万ドル。これら劇場の多くは9月までチケットが完売している。
同作は『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(興収16億7,000万ドル)に次ぐ今年2番目のヒット作。R指定作品としては2024年の『デッドプール&ウルヴァリン』(興収13億ドル)に次いで歴代2位となる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「先日のコメントで「年内4本目の10億ドル超えはオデュッセイアになりそうだ」と書いたが、予想より早く、公開わずか3週あまりで大台を超えてきた。ノーラン監督の『オデュッセイア』が世界興収11億400万ドル(約1,755億円)に到達。マリオ、マイケル、トイ・ストーリーに続く今年4本目で、コロナ以後で最多の「10億ドルの当たり年」が確定した。しかも中国と日本という二大市場の公開はこれからで、伸びしろを残しての記録である。今年の4本を眺めると、劇場へ人を運ぶ物語の型が見えてくる。ゲーム、伝説のスター、30年のシリーズ、そして2700年語り継がれた叙事詩——いずれも観客が「すでに知っている物語」だ。配信に無数の新作が並ぶ時代、劇場の大画面は、皆が共有する物語と再会する場所として復活しつつある。年末までに5本目は現れるか。劇場の景気を測る楽しみが続く。」














