2026年8月第1週のSpotify日本Top 200(集計期間:2026年7月31日〜8月6日)は、Mrs. GREEN APPLE「Brand New」(234.6万再生・1位)が4週連続首位となった。7月31日公開の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』日本版主題歌として書き下ろされた楽曲で、映画公開のタイミングで再生数が先週より約32万回増加した。2位はback number「高嶺の花子さん」(162.0万再生)が前週3位から浮上、3位はMrs. GREEN APPLE「青と夏」(157.6万再生)が続いた。

新曲ではM!LKの連続リリース企画を締めくくるユニット曲から、海外展開を見据えたアイドルグループの楽曲、ドラマ・映画・アニメのタイアップ曲がチャート入りした。King Gnu「GO GHOST」の急上昇も重なってチャートが大きく動いた一週間となった。

今週の新曲

8月3日に配信リリースされたM!LK・佐野勇斗と吉田仁人のユニット曲「罪と罰と雨とキス」(86.0万再生・49位)が初登場した。この曲で4月から続いた5か月連続リリース企画「モー烈モー進!リリースプロジェクト2026」は完結した。9月16日発売の1stミニアルバム「LOVE ENG!NE」に収録される。

ILLITとHANAのJISOO、MOMOKAのコラボ曲「I Got Your Back (Feat. JISOO, MOMOKA of HANA)」(56.6万再生・75位)も初登場。7月26日に配信された日本2ndシングル。

7月31日に配信された、BE:FIRSTがプロデューサーにATL Jacob、フィーチャリングにFlo Milliを迎えた「BRUCE WAYNE – feat. Flo Milli, ATL Jacob」(56.0万再生・77位)がチャートイン。国外アーティストを起用し、グローバル展開に向けた楽曲となっている。

7月24日に配信されたJO1「WHATCHA DOIN」(54.4万再生・80位)がチャートに初登場した。10月2日に発売される全米デビューEP「ANIMAL」からの先行曲となる。

7月29日に配信リリースされた星野源「好き」(42.1万再生・150位)が初登場した。TBS系火曜ドラマ『君の好きは無敵』主題歌。

timelesz「消えない花火」(40.3万再生・166位)はメンバーが声優を務めるアニメ映画『君と花火と約束と』の主題歌で、7月29日に配信された。

King Gnu「GO GHOST」が配信2週目で急上昇

7月29日に配信リリースされたKing Gnu「GO GHOST」(120.6万再生・19位)が今週大きな動きを見せた。前週は2日間の集計で114位だったが、今週は19位へと95ランクの急上昇を記録した。再生数も先週47.6万再生から約2.5倍ほど増加している。放送中のTVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のオープニングテーマとなっている。

BMSGの海外展開

今週チャートインしたILLIT「I Got Your Back (Feat. JISOO, MOMOKA of HANA)」とBE:FIRST「BRUCE WAYNE – feat. Flo Milli, ATL Jacob」の2曲は、いずれもBMSGの海外展開を見据えた楽曲だ。HANAのJISOO、MOMOKAが客演したILLITは、アメリカ・日本・ラテンアメリカ・インドに拠点を持つHYBEの傘下レーベルBELIFT LABに所属する。ILLIT・KATSEYE・LE SSERAFIMの「ICONIC BY MISTAKE」が今週Spotifyグローバルチャートで83位にランクインするなど、全世界に影響力を広げている。一方、BE:FIRST「BRUCE WAYNE」でプロデュースを手がけたATL Jacobは、FutureやDrake、Nicki Minajといった大物の楽曲を数多く手がけてきた人物だ。海外アーティストとのコラボレーションを通じて、J-POPの枠にとどまらない世界基準の楽曲制作が進んでいる。

BMSGは今年6月のビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering ’26」で、創業10周年を迎える2030年までに所属アーティストが集う「BMSG FES」の初の海外開催を目指すと表明。グローバル展開への投資を加速させるべく、インキュベイトファンドおよびAkatsuki Venturesとの資本提携も発表した。7月には代表のSKY-HIとBE:FIRSTがグラミー賞主催団体・レコーディング・アカデミーの2026年新会員に選出され、2027年2月7日開催の「第69回グラミー賞」の投票・出席資格を得ている。8月に入ってからは、BE:FIRSTが米アリゾナ「Hip Hop International 2026 Final」のハーフタイムショーやロサンゼルス「Head In The Clouds LA 2026」に出演するなど、現地でのライブ活動も活発だ。HANAも5月16日、結成から約1年で初の海外公演となる日本音楽フェス「Zipangu」(ロサンゼルス)のステージに立っている。今回のILLITとのコラボも含め、日本人アーティストの物語が今後どう広がっていくのか注目したい。

上位アーティストの動向

Mrs. GREEN APPLEは首位の「Brand New」をはじめ、「青と夏」(157.6万再生・3位)、井上苑子を迎えた「点描の唄」(140.8万再生・9位)、「ライラック」(139.9万再生・10位)計4曲がTop 10にランクインしている。

back numberは「高嶺の花子さん」(162.0万再生・2位)を筆頭に「花束」(152.9万再生・5位)、「ブルーアンバー」(150.1万再生・7位)が続き、カタログ合計再生数は1620.6万とアーティスト別で最多となっている。

前週2位のM!LK「好きすぎて滅!」(156.1万再生・4位)は4位に後退。ILLIT「It’s Me」(151.8万再生・6位)は前週8位から浮上し、サカナクション「夜の踊り子」(145.2万再生・8位)は前週7位から1つ順位を下げたものの、13週連続でTop 10にチャートインしている。

夏の季節需要曲

夏本番を迎え、季節の定番曲に動きが見られた。indigo la End「夏夜のマジック」(49.4万再生・103位)は前週158位から55ランク上昇し、ゆず「夏色」(38.0万再生・195位)が圏外から再登場した。サザンオールスターズは「真夏の果実」(52.7万再生・88位)が前週107位から19ランク上昇、「TSUNAMI」(52.0万再生・92位)は1ランク上昇した。

M!LKの連続リリース企画が一区切りを迎え、新曲や日本人アーティストの海外進出が話題を集めるなか、来週はミセスとback numberによる首位争いの行方に注目したい。