グーグルのAI音楽制作プラットフォーム「Google Flow Music(旧ProducerAI)」は7月24日、同プラットフォーム内に組み込まれた音楽バイブコーディングツール「Spaces」に、楽曲の生成・編集機能を追加したと発表した。

Spacesのユーザーは、ツール内で楽曲の作成・編集、録音のステム分割、画像・歌詞・動画の生成が可能になった。同社は今回のアップデートにより「全てをSpaces内で完結できるようになった」と説明している。

Flow Musicの楽曲機能には、カバー曲の作成、セクションの差し替え、トラックの延長などが含まれている。

グーグルは2月にProducerAIを買収。4月にブランド名を変更し、自社のAI画像・動画ツール群「Flow」スイートと統合した。5月にはTuneCoreを傘下に持つ音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)と提携し、BelieveおよびTuneCoreのアーティスト向けにFlow Musicの提供を開始した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「グーグルのAI音楽ツール「Flow Music」が大きく進化した。曲を生成し、一部を差し替え、パートごとに分解し、歌詞や画像、動画まで——別々のツールを渡り歩いていた作業が、Flow Musicのなかで一通り完結するようになった。
源流は、今年2月にグーグルが買収したProducerAIだ。話しかけながら音楽を組み立てていく「バイブコーディング」を設計思想とするツールで、4月にはAI画像・動画ツール群「Flow」と統合し、ブランドも一本化された。
先行するSunoの強みが、言葉を入れると完成曲が一発で返ってくる「自動販売機」的な手軽さだとすれば、こちらはパートの編集やセクションの差し替え、動画AI「Veo」との連携を重ねながら、会話で作品を磨き込んでいく「工房」型の体験である。
生成の速さで競う段階から、作り込める環境で競う段階へ。AI音楽の主戦場が、制作の現場そのものに移りつつあると言えそうだ。」