米映画・テレビ番組の制作・配給会社ライオンズゲートが、玩具ハズブロの映像制作・配給部門(ハズブロ・エンターテインメント)および俳優マーゴット・ロビーの映像制作会社ラッキーチャップ・エンターテインメント(『バービー』製作)と共同で、ボードゲーム『モノポリー』をテーマにした映画の企画の具体化を進めている。スタジオ関係者の話を元に、ハリウッド業界誌「Deadline」が6月12日伝えた。

それによると、ニール・ウィデナー&ギャビン・ジェームズ(『マインクラフト/ザ・ムービー』)とレベッカ・アンジェロ&ローレン・シューカー・ブルーム(『ダム・マネー ウォール街を狙え!』)という2組のスター脚本家チームとタッグを組む計画。企画は初期の段階で、今後の展開は全く予測がつかないとする。一方で、2つの企画案が提示されており、その中から1つの脚本を依頼する予定としている。

『モノポリー』の映画化に向けた取り組みは数十年にわたって続いており、ライオンズゲートだけでも10年以上が経過。同スタジオの今回の動きは、2023年にハズブロからテレビ・映画制作会社エンターテインメント・ワン(eOne)を買収したことを受けたもの。ハズブロは取引条件として『トランスフォーマー』など自社の主要IPの多くに対する権利を保持した一方で、ライオンズゲートに『モノポリー』を映画化する権利を付与していた。

ハズブロは長編映画の制作と並行して、Netflix向けリアリティ番組『モノポリー』シリーズの開発を進めており、Peacockのヒットゲーム番組『トレイターズ』を手がけた制作会社スタジオ・ランバートが制作権を獲得した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ハリウッドが、ボードゲームの映画化に本気で動きはじめた。『Michael』のライオンズゲートが『モノポリー』、Amazon-MGMが『Game of Life』(人生ゲーム)をそれぞれ企画進行中だ。
背景にあるのは『バービー』(世界興収14.4億ドル=約2,280億円)、『マインクラフト/ザ・ムービー』(同9.5億ドル=約1,498億円)の大成功で示された「玩具・ゲームIPの収益性の高さ」だ。ライオンズゲートはマーゴット・ロビーの制作会社ラッキーチャップ(『バービー』)と組み、2組の脚本家チームを並行起用する異例の開発体制を取る。長年「実写化が難しい」とされてきたボードゲーム分野が、ハリウッドの次のIP鉱脈として浮上してきた格好だ。」