米国の映画・テレビ番組の制作・配給会社ライオンズゲートは、生成AI研究企業ランウェイAIとの戦略的提携を拡大。この一環で、ランウェイに出資するとともに、自社の既存の知的財産(IP)カタログを活用した、AI生成の短編シリーズを制作する計画だ。
さらに、AIを活用した新たなコンテンツ(IP)を創出するための開発プログラムを立ち上げ、映画制作者を対象としたイベントシリーズも開催する予定。取引額は明らかにされていない。
両社は2024年に提携。ライオンズゲートはプリビジュアライゼーション(制作前のシミュレーション映像)、ストーリーボード作成、ポストプロダクション工程の一部、および年齢区分やジャンルを超えたコンテンツの再利用の可能性に向けて、ランウェイの技術を採用していた。
今回の提携拡大により、『ジョン・ウィック』『ハンガー・ゲーム』『トワイライト』シリーズといった、ライオンズゲートの保有する作品群のキャラクターがAIプロジェクトに登場する可能性が出てきた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「映画『Michael』を手掛けたスタジオ・ライオンズゲートがAIでも手を打ってきた。同社は生成AI動画モデルのリーディング企業であるRunway AI(2018年創業)への出資と提携拡大を発表。両社は2024年から協業しており、今回の拡大では「劇場興収」と「AI派生コンテンツ」を両輪で回すIP戦略モデルへ進化する形だ。
『Michael』は世界興収9億1,190万ドル(約1,459億円)に達し、『ボヘミアン・ラプソディ』を抜いて音楽伝記映画史上最高を更新したばかり。今回の発表は、その勢いに乗ったAI×IP戦略の本格化と言えそうだ。続編『Michael 2』の制作中との噂もある中、ライオンズゲートは伝統的な続編・スピンオフ・リメイクに、AI派生コンテンツも組み合わせた多層的なIP拡張モデルを構築しはじめている」














