パラマウント・スカイダンスは5月4日、2026年第1四半期(1〜3月)の売上高が73億4,700万ドル(約1兆1,455億円)となり、前年同期比2%増加したと発表した。主力事業であるケーブルテレビ・地上波放送からの収益の落ち込みを、映画・テレビ番組制作の成長とストリーミング加入者の増加が相殺した。

Paramount+の加入者は7,960万人と、前期から約70万人増加。市場予想(100万人増)は下回った。純利益は1億6,800万ドルと、1年前の1億5,200万ドルから拡大した。

売上高を部門別に見ると、テレビメディア事業は6%減の36億6,600万ドル。Paramount+を含むDTC(消費者向け直接販売)事業は11%増の23億9,800万ドル、スタジオ部門は11%増の12億8,300万ドルだった。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収を巡っては、4月にWBD株主が承認。規制当局の承認を経て、9月までの取引完了を見込んでいる。同取引に伴う30億ドルのコスト削減計画も順調に進んでいるという。

同社は今夏、広告付き無料ストリーミングサービス「Pluto TV」をParamount+ の技術基盤に統合する意向を明らかにした。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「パラマウント・スカイダンスの2026年1Q決算は、9月完了見込みのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収を控えた助走期間の数字となる。総売上高73億4,700万ドル(約1兆1,455億円)・+2%、配信DTCとスタジオが各+11%、テレビメディアは-6%。WBD買収は4月にWBD株主が承認、30億ドル規模のコスト削減計画も進行中だ。

注目は統合後のスケール感。『ミッション:インポッシブル』『トップガン』『スター・トレック』に『ハリー・ポッター』『DCユニバース』『ゲーム・オブ・スローンズ』が加わるIPの厚みで、Netflix・YouTubeへの対抗規模感を一気に押し上げる。広告付きプラン加入者基盤はNetflix並みに到達し、スポーツ中継もCBSとTNT/TBSの連合で圧倒的な交渉力を持つ。

米メディア再編の最終フェーズが、いよいよ動き始めた段階だ。」