Spotifyは、ファミリープランの加入者が同居していることを確認するため、QRコード認証を導入した。これに従わない場合、ユーザーは1年間利用停止となる可能性がある。
ファミリープラン加入者の中には、別居している友人や親戚と費用を分担しようとするケースがしばしば見られ、Spotifyはさまざまな対策を講じてきた。最新の措置では、通知を受け取ってから7日以内に、メンバーがプラン管理者のスマートフォンに表示された数秒ごとに変化するQRコードをスキャンして、自分の位置情報を認証させる必要がある。認証に失敗すると、メンバーはアカウントにアクセス不可となり、12カ月間、別のファミリープランやデュオプランに加入できなくなる。
Spotifyは既に、ファミリープランのメンバーに住所入力を求めており、以前にはGPS情報を共有して住所確認を求めたこともある。しかし、こうした措置は、全ての家族が同一世帯に居住しているわけではないことから反発を招いた。
米金融大手ゴールドマン・サックスは10月15日に交渉した、世界の音楽産業の予測レポート「Music in the Air」の中で、ファミリープランの定義や利用資格を厳格化することで、より多くの価値を引き出すことができると指摘していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「この動きは、ストリーミングが成熟期に入った象徴として読むといい。Spotifyの有料会員は3億人を超えたが、先進国では新規獲得の伸びしろが細りつつある。次の成長源は値上げと、「本来払われるべき料金の回収」だ。そしてこれはアーティストの収入に直結する話でもある。ストリーミングの印税は有料会員が払う料金のプールから分配されるため、別居の友人同士がファミリープランに相乗りすれば、本来5人分あるはずの原資が1世帯分に圧縮される。相乗りの解消は、再生される側から見れば分配プールの拡大を意味する。ゴールドマン・サックスが音楽産業予測レポート「Music in the Air」でファミリープランの資格厳格化を「より多くの価値を引き出せる」領域に挙げた直後の実施であることも、これが業界ぐるみの課題である事実を物語る。強引に映れば解約を招く諸刃の剣だが、QRコード方式がその均衡点になれるか、注目したい。」














