ゲーム分野において、YouTubeのクリエイターは、Twitchのストリーマーに比べて報酬が23%高いーー。インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Collabstr」の自社データ分析を基に、ゲームメディア「 PocketGamer.com」が9月8日伝えた。
かねてゲームマーケティングでは、ライブ視聴者数の観点からTwitchが主流となってきた。Collabstrは今回、自社プラットフォーム上で成立した有料取引のサンプルを収集し、ゲームクリエイターが実際にどの程度の報酬で起用されているかを調査。YouTubeとTwitchの予算配分を見直すべき理由を解説した。
このデータセットには、Twitchの契約件数に比べてYouTubeが15.5倍多く含まれている。分析対象をゲームカテゴリーに限定すると、YouTubeのゲーム系クリエイターの契約額は1件当たり平均203.35ドルであるのに対し、Twitchでは165.70ドルだった。Collabstrは、両プラットフォームが「同じブランドバイヤーの層」から顧客を獲得していると指摘している。
データが示すように、YouTubeは他のどのクリエイタープラットフォームよりも多くのリーチを提供できる一方、Twitchでは個別のパートナーシップが依然として機会をもたらしており、ブランドにとってはコスト削減の可能性もある。Collabstrは、クリエイターがYouTubeとTwitchの両方で活動を多角化している点を指摘した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ゲーム実況者への案件相場について、興味深いデータが出た。案件仲介Collabstrの成約実績では、ゲーム分野の1件あたり平均額はYouTubeが203.35ドル、Twitchが165.70ドルで、YouTube側が23%高かったという。ゲームマーケティングの世界では、ライブ視聴者数の存在感から「まずTwitch」が長年の相場観だった。同社はこの慣性に対し、視聴時間と料金相場は別物であり、予算配分を見直す余地があると説く。差の背景は推し量るしかないが、YouTubeの動画は残り続けて検索でも再生が積み上がる一方、ライブ配信は瞬間の熱に価値が宿る、という商品の性質の違いは大きいだろう。広告主が「残る動画」への支払いに寛容になっている、という読みも成り立つ。ただし今回のデータはYouTube案件が15.5倍多い偏りを持つサンプルで、鵜呑みは禁物だ。それでも、思い込みでなく成約額で配分を考える材料が出たこと自体に、意味がありそうだ。」














