Instagram責任者のアダム・モッセーリ氏は、昨年導入したアルゴリズムを確認・制御できる新機能「ユア・アルゴリズム」の新しい設定機能を発表した。より「身近で役立つもの」に感じてもらうため、Instagramリールのユーザーインターフェース(UI)に「クイックシグナル」を追加する計画だ。

クイックシグナルは、「スポーツ」「勉強のコツ」「ある1日」といったコンテンツカテゴリの名前が書かれたボタンの形をとっている。Instagramのメインフィードを下にスワイプすると、ユーザーはこれらのシグナルにアクセスし、もっと頻繁に表示させたいものを選べる。ユーザーは、これらシグナルを、Instagramリールのレコメンデーションアルゴリズムを調整するテキストベースの入力と組み合わせることが可能だ。

このほか複数の新機能を試しており、モッセーリ氏は「将来的には、このアルゴリズムを『自分に降りかかるもの』ではなく、『対話できる相手』のように感じてもらえるようにしたい」と述べている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「Instagramが、利用者自身におすすめ内容を調整させる新機能を追加すると発表した。責任者モッセーリ氏は、アルゴリズムを「自分に降りかかるもの」ではなく「対話できる相手」に変えたいと語る。この発想の背景には、ChatGPTなど対話型AIに世界が急速に慣れ、AIに話しかけて答えを得ることが当たり前になった流れがある。
おすすめを決めるアルゴリズムも、生成AIではないがAIの一種だ。ならば同じように、利用者が語りかけて調整できてもいいはずだ、という考え方である。これまでSNSのアルゴリズムは、利用者の行動を勝手に読み取り、一方的におすすめを送る「見えない手」だった。それを、利用者が能動的に「これを見たい」と伝えられる関係へ組み替えようとしている。
対話型AIの普及が、SNSと人との関わり方まで変えつつあることが読み取れる。」