ソニーグループ傘下のアニメ専門ストリーミングサービス「Crunchyroll(クランチロール)」は、プレミアムケーブルネットワークおよびストリーミングサービスである「Starz」と提携し、Prime Videoを通じて米国で月額16.99ドル(約2,765円)のバンドルプランを開始した。
このバンドルサービスは、Crunchyrollにとって、米国で初の提携事例となる。料金は、両サービスを個別に契約する場合に比べて23%安くなっている。
Starzは『アウトランダー』や『パワー』といったフランチャイズを有する。米国の映画・テレビ番組の制作・配給会社ライオンズゲートが2016年に44億ドルで買収したが、昨年に同社から分離して別会社となった。Starzの加入者は、2025年末時点(分離後)で1,760万人だった。
Crunchyrollは今回のバンドルサービス開始について「ファンが愛するシリーズを発見し、その世界とつながる機会を広げる上で意義深い一歩であると同時に、さらに多くの視聴者がアニメの物語の多様性を体験できる道を開くものだ」と述べている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「今回のバンドル、組み合わせの妙に注目したい。日本アニメ専門のCrunchyrollと、『アウトランダー』などの実写ドラマで知られるStarz。ジャンルも客層も一見遠い二つが、一つのセットで売られる。これはアニメの立ち位置の変化を映している。かつて米国でアニメは、熱心なファンのニッチな趣味だった。専門サービスに入る人は「わざわざ」入る人だった。だがいまや、実写ドラマのついでにアニメも、アニメのついでに実写も、という抱き合わせが商品として成立する。つまりアニメは、一般の娯楽の棚に並んだのだ。Crunchyroll側の「より多くの視聴者がアニメの物語の多様性を体験できる道を開く」という言葉は、ファンの外側へ届ける宣言でもある。配信でアニメが世界の日常になった、とはよく言われる。その抽象論が、月額16.99ドルのセット商品という具体的な形になった——ここに時代を感じる。」














