<p>マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムは7月23日、クラウド上でビデオゲームを楽しんでもらうための新たな方法をそれぞれ提案した。ゲームストリーミングは、ネットワークの遅延が生じるリスクがあるため、まだ広く普及していない。</p>
<p>マイクロソフトのゲーム部門Xboxは、ユーザーが所有するゲームをストリーミングできるようにする、広告収入型システムの試験運用を行うと発表。「より多くの人々に、より手頃な価格でゲームを楽しんでもらうこと」を目標としている。</p>
<p>マイクロソフトは2001年に初代ゲーム機の販売を開始したが、販売台数は任天堂およびソニーに後れを取っている。また、Xboxは過去にも広告を取り入れてきたが、ユーザーからの評価は必ずしも好意的ではなかった。同社は今回「ゲーム業界では、ゲーム内広告から基本プレイ無料(F2P)モデルに至るまで、数十年にわたり広告が存在してきたが、プレイヤーのことを第一に考えて作られてきたわけではなかった。適切に実施されれば、広告はゲームへのアクセスコストを削減するのに役立つ可能性がある」と述べた。</p>
<p>一方、アマゾンは「Prime」の包括的なサービスに含まれているクラウドゲーミングサービス「Amazon Luna」をPrime Videoプラットフォームに統合すると発表。これまで専用ウェブサイトからのみ利用可能だったLunaへの玄関口を増やし、より多くのカジュアルゲーマーにリーチする狙いだ。</p>
<p>同社はコアゲーマーの獲得やゲーム機メーカーとの競合を望んではおらず、「かなりの割合で存在する」ゲームをプレイしたいものの、高騰し続けるハードウエアやソフトウエアへの投資を望まない消費者に遊んでもらうことを目指している。</p>
<p>(文:坂本 泉)</p>
<p>榎本編集長「Prime Videoを開くと、ドラマや映画の隣にゲームが並んでいる——アマゾンが始めたのは、そんな未来の入り口だ。クラウドゲームのLunaをPrime Videoに統合し、『ホグワーツ・レガシー』『EA Sports FC 26』『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』といった話題作を、Prime会費内で追加料金なく遊べるようにした。
同じ日、マイクロソフトも手持ちのゲームを広告付きで無料ストリーミングできる試験を発表している。両社とも「ゲーマーを奪い合わない」と明言する。狙いは、高騰するゲーム機に投資するほどではないが、大作には触れてみたい人たちだ。
スマホゲームには親しんでいても、据え置き機とは距離があった層に、いつもの動画アプリから入れる道を用意した。スマホがそうだったように、テレビのなかでもゲームが「アプリの一つ」になっていく。専用機なしで大作に触れる機会ができた意味は、大きいのかもしれない。今後に注目したい」</p>