カプコンは7月15日、『バイオハザード』シリーズ30周年記念企画として「バイオハザード総選挙」の開催を発表した。シリーズ作品の中で最も好きなタイトルやキャラクター、クリーチャーなどへ投票できるファン参加型企画で、投票期間は7月15日から7月29日まで。無料の「バイオハザード アンバサダー」登録者を対象に実施され、結果は9月下旬以降に「バイオハザード ポータル」および30周年記念ムック「日経エンタテインメント! BIOHAZARD 30th Special」で公開される予定だ。
節目の年に打ち出すファン参加型企画
2026年は『バイオハザード』誕生から30周年を迎える節目の年であり、カプコンは周年施策の一環として、シリーズを支えてきたファンが思い入れのある作品やキャラクターへ投票する企画を打ち出した。歴代作品を横断して人気を競うランキングという側面に加え、30年にわたるシリーズの歩みをファンの視点から振り返るアニバーサリー企画として位置付けられている。
『バイオハザード』は1996年発売の初代作品をきっかけにサバイバルホラーというジャンルを世界的に普及・定着させたシリーズだ。『バイオハザード4』では三人称視点アクションのゲームデザインに大きな影響を与え、『バイオハザード7 レジデント イービル』では一人称視点を採用するなど、作品ごとにデザインを変化させながら展開を続けてきた。『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:4』などのリメイク作品も高評価を獲得し、シリーズ累計販売本数は2億本を超える。映画やCGアニメーションなど幅広いメディア展開も進み、世界を代表するゲームIPのひとつとなっている。
複数部門で問われる「今」のファンの支持
今回の総選挙では「一番好きなタイトル」のほか「好きなキャラクター」「好きなクリーチャー」など複数部門が設けられている。初代作品や『バイオハザード4』を支持するファンと、『バイオハザード ヴィレッジ』や近年のリメイク作品からシリーズに触れたファンとでは評価も異なるとみられ、ランキングは単なる人気投票にとどまらず、現在のコミュニティでどの作品やキャラクターが支持を集めているかを映す資料としても注目される。
長寿IP運営における「ファン参加型施策」の広がり
近年のゲーム業界では、こうしたファン参加型施策を取り入れる事例が増えている。『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の「英雄総選挙」や「Pokémon of the Year」、『Minecraft Live』のユーザー投票企画などが例で、新作発表にとどまらずファンがブランドに参加する機会を設けることは、長寿IPの運営で採用が広がる施策のひとつだ。
コミュニティ活性化と今後の施策への活用
こうした企画の価値はランキング決定にとどまらない。ファンがSNSで思い出やお気に入り作品を語り合うことでコミュニティの活性化が期待されるほか、企業側にとっても現在どの作品・キャラクターに支持が集まっているかを把握する機会となり、投票結果は今後の商品展開やイベント施策の参考データとして活用される可能性もある。
30周年という節目は、シリーズの歩みを振り返るだけでなく、ファンとのつながりを改めて深める機会でもある。「バイオハザード総選挙」は記念企画であると同時に、コミュニティとの接点を強化する取り組みとしても注目される。9月下旬予定の投票結果では、30年にわたる『バイオハザード』シリーズが現在どのような支持を集めているのかが明らかになりそうだ。














