YouTubeの初期クリエイターとしてのキャリアを活かし、同プラットフォームの幹部を歴任したベン・レレス氏が、視聴者と対話できる動画を実現する技術の開発に注力するAIラボ「Make Believe(メイク・ビリーブ)」を立ち上げた。米エンターテインメント誌「ザ・ハリウッド・リポーター(THR)」が伝えた。

レレス氏は「AIが登場するまでは実現不可能だった形式にこそ注目している」とコメント。動画は100年以上にわたり「見る」ものだったが、次の時代は、例えば自宅で料理を作っている最中にシェフに質問できる料理動画など、真にインタラクティブなものになると考えていると話した。

メイク・ビリーブは、LinkedIn共同創業者のリード・ホフマン氏を投資家に迎え、視聴者と対話するエンターテインメントを実現する技術を開発している。同社のリアルタイムAIアバターは、会話を交わすことも可能なアバターで、リアルタイムで応答し、質問の内容に応じて適切なインタビューや書籍、ポッドキャストから情報を引き出せる。

同社は既に、米大手メディアA+Eネットワークス傘下のヒストリーチャンネルと同局の得意分野で活用するための技術開発に関する契約を締結している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「画期的かもしれない。動画は100年以上「見る」ものだったが、いよいよ「話す」ものになろうとしている。元YouTube幹部のベン・レルス氏が立ち上げたAIラボ「Make Believe」が、視聴者と対話できる動画フォーマットの開発に注力する。
料理動画でシェフに質問する、ギターレッスンで個別フィードバックを受ける、といった用途だ。投資家はリード・ホフマン氏(LinkedIn共同創業者)。2人は既に「Reid AI」(ホフマン氏のデジタル双子、Webby賞受賞)を共同開発した経験がある。
米大手メディアA+Eネットワークス傘下のヒストリーチャンネルとの技術開発契約も締結済み。「視聴」だけで完結していた動画体験が、リアルタイムの対話を含むものへと進化していく動きと言えそうだ。」